新型コロナウィルスの感染拡大は日に日に増していますが、足元の日経平均の動きは戻り高値を更新して来ました。
日経平均が安値を付けた3/19の16358円時に比べて感染者数が拡大しているにも拘わらず株価が上がっているのは何故か。
現在はコロナ収束期待と業績回復期待で上げ、現実悪材料(景気指標や感染数)で売りを繰り返しているからです。
日経平均は3/19の16358円まで下記の悪材料を織り込んで売られました。
★相場は不透明感が漂っている時が一番売られます。
・オリンピック中止・延期(いつになるのか)
・コロナウィルス感染者の急拡大(どこまで増えるのか)
・非常事態宣言(首都封鎖)(いつ発表なるか)
・ボロボロの3月期企業業績(どこまで落ち込むのか)
これらの悪材料を織り込むと各国の中央銀行の金融緩和や政府の財政出動の対策が出て相場は反転しました。
今回のコロナショックによる実体経済の影響は4-6月期が企業業績とともにボトムと見ています。
そして7-9月期以降は回復シナリオで、6月まで止まっていた部品製造や受注が再開しフル稼働どころか、2~3倍の生産をして今まで溜まって停止した注文のリカバリーが猛烈に始まると読んでいます。
すなわち、株価は先取りして6月以降は現行水準より上昇しており、その都度出てくる悪い景気指標で一時的に売られるも下値を切り上げ、戻り相場が継続していくと思われます。
今後の水準として観測できるのは、目先は今年入っての半値戻しの【20237円】、さらには3/19の安値16358円から3/25の戻り19564円まで上げた値幅の3206円が直近安値の4/3の17646円から上に出ると【20852円】に繋がり易いと考えられます。
また、下落シナリオしては上記4つの悪材料以上の新たなものが出た場合、もしくは今後想像を絶する感染者の爆発的な拡大と長期化を市場が織り込みに行ったときの水準としては、下は3/25の戻り高値19564円とその後の押しの4/3の17646円の半値である【18605円】、更に切れれば4/3の安値【17646円】が節目となるでしょう。
下落シナリオでは下値には日銀と国内年金の買いがダブルで待っており投資家の安心感を誘うと思われます。
今月に入り日銀のETF買いは7212億円が確認されており、19500円を割れると買い出動するので、やはり日銀のETFの簿価が意識されるようです。
更に国内年金(信託銀行)の買いは3月第1週から6週連続買い越し合計で約1兆3000億買いが確認出来ています。
また足元で注目されている決算は、海外の台湾セミコン(TSMC)。
4/16発表の1-3月決算は、売上高が前年同期比45.2%増の約1兆1100億円。4-6月の見通しも1兆800億円~1兆1000億円(前年同期は8300億円)と高水準を維持する見込みです。
背景にはリモートの広がりによるデータセンター向け需要も拡大し、世界的にも自宅で仕事と勉強をする機会が急増し期待が出来ます。既に同社は1月過去最高の1兆7000億円の設備投資をすることを発表しています。
やはり、今後も半導体セクターは見逃せませんね。
【半導体関連参考銘柄】
内外テック(3374)
ハーモニック(6324)
フェローテック(6890)
(あすなろ産業調査部)
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