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有料メルマガライブラリから(330)「機関投資家と違い1年毎の運用成績で縛られない事を活かす」

2020/03/26 17:21 投稿

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 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「機関投資家と違い1年毎の運用成績で縛られない事を活かす」=
 (有料メルマガ第350回・2015/10/6配信号)


※注 2015年10月現在の内容ですので留意下さい。


【前略】


― 暴落時は、いろいろな強みのある多彩な企業を通常よりもバーゲン価格でポートフォリオに取り込んで、強いポートフォリオを作り上げていくチャンスが多くなる。1年ごとに資産が増えていくことは嬉しいことではあるけれど、株式投資を生涯の資産運用手段として続けて行くならば、一時的な資産減少に打ちのめされて嘆いている暇はない。前向きに、より有利な企業を選んでいきたい。―


【中略】


 私は過去に、年間経常利益が20億程度の企業のIRをみて、のけぞってしまった事がありました。11億円もの手形不渡りをくらい、手形を発行した企業は破産したという情報が開示されていました。

 この発表は決算短信の発表の翌日のIRに出たのですが、無念ながら私はそのIRを見逃していたのです。気がついた途端に、即売ってしまいました。


 投資する企業の有価証券報告書や決算短信を見る人も、なかなかIRをつぶさに見て投資行動を決定している人は少ないように思います。

 毎日のように売り買いを繰り返すデイ・トレーダーなら見逃すことは少ないと思いますが、中長期で投資をしている投資家で、多くの企業に分散投資している投資家には、全ての持ち株のIRをこまめにチェックすることは負担が大きすぎると感じます。

 しかしマイナス情報を知ったとき、『これは非常にまずい』と考えたら、素早く自分の方針を決めて、その方針に基づいて、投資行動をとる瞬発力を鍛えることも大事です。

 もちろん、迷うことも多いです。そして投資行動をとった結果、損失を大きくしてしまったり、儲けを減らしてしまうことは、株式投資では日常茶飯事です。そのたびに、その失敗を悔やんで引きずって、本当にやる必要のある大切なことをおざなりにしてしまうほど、バカらしいことはありません。時間の無駄遣いなのです。


【中略】


 「男子三日あわざれば刮目してみよ」という格言もあるように、自分も自分のポートフォリオも成長するために変化をいとわず、変化かつ進化していきたいですね。

 私の投資方針も投資技術も日々の株式投資の実践の中で、少しずつではありますが成長を続けています。『変る鉄則』と『変らぬ鉄則』があるように、投資にも基本的で大切なことは、あまり変化することはありません。絶対変えてはいけない基本ももちろんあります。

 自分の経済環境や体調が変化すれば、投資スタイルを変えないと、身の破滅に陥ることもあるでしょう。


 でも、人間は変われるものです。たった三日会わない間に、まったくの別人になっている人もいるのです。

 人間は毎日眠ります。これは再生の儀式といっても良いと思います。辛いことがあっても、悲しいことがあっても、一旦眠り、目が覚めたときは別のあなたがそこにいる。そう考えることによって、人間は生きることの重荷から開放される面もあるのです。


【中略】


 株式投資など人間の欲望を変数として機能する制度で、生き残るためには、余裕資金以外で投資をすることは、絶対避けなければなりません。何が起こるかわからないのが相場の世界です。

 自然界ならば、緑豊かな草原の道を走っていたら、急に南極のような氷に閉ざされた氷の世界になって、その次に灼熱の砂漠になって、また美しい森林に囲まれた場所になるなどということは、先ず常識的にはありません。

 しかし株式投資などでは、いままで誰でも儲かる「サルでも儲かる」などという、バラ色の相場環境が続いている時に、大地震が起こって東京の首都機能が壊滅する可能性が出たり、アメリカで大規模なテロが起こって旅客機が高層ビルに突っ込んでビルが倒壊してしまうとか、危ない隣国が核ミサイルとぶっ放す、なんてことが起こったら、その瞬間から、緑の豊かな草原が氷の世界に激変してしまうなどということが起こります。過去に何度もそのようなことが起こりました。

 状況が落ち着くまで株価は手のつけられない暴落を余儀なくされる場合も、ないとは言えないのです。ブラックマンデーを経験した時は、まさにそんな感じを受けました。9.11米国同時多発テロの時も同じです。東日本大震災で原発事故が発生して、建屋が吹き飛んだのをテレビで見ていたときにも、株の下落は当面止まらない。そのように感じました。

 そのような大惨事が起きても、しばらくたつと、安くなった株に投資してくる投資家は存在します。

 余裕資金で投資をしており、大きな天災や人災が起きても、自分の投資した企業の事業活動に天災や人災が影響を与えないと分かれば、自分も落ち着いていられます。

 投資に参加している投資家たちも落ち着いて、天災や人災が起こる前と同じ程度の利益を上げている企業の株価は正常な状態(=暴落前の株価)にもどっていくことになりました。少なくとも過去の株式市場では、突発事故により企業業績に影響を受けなかった企業の株価は回復していきました。

 しかし株価が暴落しているうちに、そのお金を使うべき本来のイベントの期限が到来すれば、株式投資に投下している資金を引き上げる、つまり暴落した株価で株を売ってしまわなければならないことになってしまいます。株式投資から資金を引き上げてしまったら、その後株価が反騰して、自分の買った株価にもどったとしても、もう自分の運用成績には関係ありません。


 したがって、株式投資に投下する資金は、少なくとも1年以上は使う予定のない余裕資金で行なわなければならないのです。もちろん親がお金持ちで、親から借金して危機を凌げる人もいれば、別の遊休資産を沢山持っていて、それらを処分して、お金を使うイベントを乗り切ることが可能な人もいるでしょう。これは人それぞれ、今もっている財産の総額や、毎月の安定収入、頼りになる親族など投資家一人ひとりで状況は違います。

 ただ株へ投資した資金以外に本来のイベントを乗り切ることができない人は、余裕資金で株式投資をするという鉄則は守るべきだと考えています。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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 安田倉庫(9324)研究銘柄レポート+コラムの構成です。
 コラムではローランド ディー.ジー.(6789)、日本フェンオール(6870)、ラサ商事(3023)、日精樹脂工業(6293)、オーハシテクニカ(7628)、テイ・エス テック(7313)、ユニプレス(5949)などについて言及しています。
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