*約1500字・完読サクッと3分
あすなろ投資顧問代表大石です。
株で儲けるために押さえておきたいキーワードが3つあります。
【TOB】【M&A】【スピンオフ上場】。今日はその話。
【TOB】
例えば昨年から話題が持ち上がったユニゾHDはブラックストーンやフォートレスなどによるTOBの件が久々に進みだして株価を一段押し上げました。現在の最高提示価格は2月4日の【1株5600円】ですが、ユニゾの保有不動産をキャッシュ換算した場合の価値を鑑みれば到底良い数字ではありません。1000円以上の乖離があると推定されます。つまりまだまだドラマの続きが見れそうですね。
【モノ言う株主】関連の動きも活況です。
レノがTOBを仕掛けて買い集めたレオパレスは、経営陣と村上さんのバトルが見物に。何か戦略あっての劇場型IRなんでしょうか?面白すぎます。
加えて村上軍団のオフィスサポートは東芝機械に敵対的TOBをしかけて話題になりました。東芝機械側の「買収防衛策」にまで口を出す強さは、往年の勢いを思い出せるプレイ。まさにあの覇気は衰える事なく未だ健在!
で、その東芝機械はニューフレア争奪戦のカギを握るキーカンパニーだったりもしてより複雑に。そしてそして!そのニューフレアの大株主はなんと村上軍団のファンドだったりとなんともまぁ戦国時代感が漂う大河ドラマのような背景もあったり。
他にもビッグディールとなったZOZOに対するヤフーをはじめ、まだまだその先が楽しみな大戸屋に対するコロワイドなどの【TOB劇場】はまだまだ序章に過ぎないと思っていて、外資も巻き込んで続々と起こるはずです。
【M&A】
企業買収も盛んですね。2000年頃から増え始め、リーマンショックで落ち込んでからも年々増加し2017年に過去最高件数3000件オーバー(公表しているもののみの統計)を達成してからは年々記録を更新しています。今後は「うちうち」と呼ばれる国内企業同士の案件よりも、「うちそと」や「そとうち」がかなり増えてきそうです。仲介企業として日本M&Aセンター・M&Aキャピタル・ストライクなどはそのシェアを着々と伸ばしている企業と言えます。コンサル回りもいいですねぇ。
盛んな【業界】としては製薬が一般的にはメジャーですね。武田シャイアーのような超大型案件で一躍その名を轟かせる事になりました。また中外製薬はコロナウィルスにおけるタミフルの特効期待で爆騰しましたが、本筋はそうではないかもしれません。なにせ凄まじく儲かってるうえに、GSが目標株価を引き上げたりと評価は抜群。スナイパーがほっとくはずもなし。ロシュと戦略的提携を行って18年、新展開を迎える日も遠くないかもしれません。
【スピンオフ上場】
最後に日本初の件。コシダカHDがフィットネス事業のカーブスを別会社として分離させそれを上場することになりました。アメリカではメジャーなものの、日本では前例がないので投資家達は困惑。一先ず目先の希薄化懸念から売り急がれました。また数字の見栄えという部分では、当然ながら全体的な数字は落ちて見えるのでスピンオフ後の決算は厳しく見られることになりそうです。
が!この「前例がない」ってとこに妙味がありそうです。私見では未知の産業の創出と同等のインパクトです。日本の投資家は不安要素があれば一先ず売ります。また予測不可なものも買い向かいません。投資より貯蓄マインドが強いからでしょう。投資の観点で今回のスピンオフ上場を見るならば、上記のような不安な投資家をふるい落とした後は評価が一変してくるとよみたいものです。そもそもカラオケ事業・フィットネス事業共に性質こそ違えど好調です。ブックビルはなかなか当たりませんが、2月28日までにコシダカの株を保有すればスピンオフ後は2社の株を保有できます。私なら・・・
お、申し訳ありませんがお約束の3分を超えそうです。
事業売却の件など続きはまたどこかで。
今日も新たな勝者が生まれることを祈って。
(あすなろ産業調査部 大石やすし)
過去掲載 「投資顧問の在り方とSaaS関連の妙味」
http://okuchika.net/?eid=8797
「【秘蔵の産業●●】の投資顧問代表大石やすし的見解」
http://okuchika.net/?eid=8875
「新年銘柄玉手箱」
http://www.okuchika.net/?eid=8930
[大石やすし氏プロフィール]
『投資家の勝ちこそが我々の価値!』をスローガンに掲げるあすなろ投資顧問の運営最高責任者。
IR説明会や企業へ訪問取材を敢行するなど、足で稼ぐ情報収集と投資分析を駆使した銘柄選定が持ち味。年に数回限りの大石銘柄は相場に数々のドラマを生み、その度会員様からの厚い支持を得てきた。
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