中国・武漢で起きている新型肺炎の問題が順風満帆だった株式市場に影響をもたらし俄かに風雲急を告げつつある。

 正しい情報が伝えられているのかどうか疑わしい中で今後のパンデミックが懸念され、マクロ経済へも影響が考えられる状況では投資家も慎重にならざるを得ない。株式市場で賑わっているのはマスク関連、消毒関連など一部の銘柄群に限られており、大多数の銘柄はリスクオフの動きや利益確定売りで頭重い展開になりつつある。中国に依存する日本企業の弱みがこうした問題が浮上すると露見してしまいます。

 一過性に終わるとしても現段階では様々なネガティブな情報が飛び交っています。資生堂などのインバウンド需要が期待された消費関連銘柄が大幅な株価下落となったほか、グローバルなビジネス活動を行う企業の株価に影響が出ている。
 先般24100円台乗せをした日経平均自体はまださほど大きく下げていないものの、感染拡大懸念が今週以降も継続するなら一旦は大きく調整の可能性も出てくる。


 実は筆者の今年の相場見通しは2月に日経平均が2万2000円まで下がるというもの(但し、見通しは外れるためにある)。年初見られた安値は2万3000円を割れた水準でしたが、その後は反転。一転して強気の見方が出てきたのですが、またもや暗雲がたちこめてきた。

 全体相場に一段の調整気運が生まれるのか注目。この後の相場が一段の調整場面を迎えるとすればテクニカル上は強気の見方もあった日経平均はこの見通しもあながちない話ではないだろう。

 事態の行方を見守りながら春節の季節が過ぎ去るのをじっと待つ必要がありそうで、ここは冷静さが求められる。短期的な値動きにつられがちな投資家はマスクや消毒液、医薬品などの関連銘柄で短期のリターンを求める行動に出るが、それは今後の患者の広がり次第。
 既にないものねだりのような株高が続いていることもあって警戒感も出てくる可能性もあるが、むしろ全体相場への影響の方が深刻。小幅の調整が見られたNYダウは中国とは距離が離れまだ影響は限定されるが日本は距離が近い。春節のシーズンで銀座などの観光地は中国人であふれており、そこから感染者が出たりしたらまたまた大騒動にもなると懸念される。


 このリスクをヘッジするために投資家が取っている行動は買い控えと保有株の売却、一連のウイルス関連銘柄に投資することなのかも知れませんが、そうした行動が今の株式相場を物語っていることは言うまでもありません。

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(炎)


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