有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=コラム「高値掴みせず割安な企業の株をさらに安く買うチャンスを狙う」=
(有料メルマガ第364回・2016/1/19配信号)
※注 2016年1月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
過去に学んだジム・ロジャースの言葉ですが『短期売買では人間の心理が価格に影響を及ぼす』ということも頭では理解していました。
東日本大震災が起きた3月11日の震災後に開いた3月14日からの日本の株式市場において、ほとんどの銘柄が暴落しました。
ただ、この時は日本株の暴落の理由が明白に分かっており自分でも納得できていたので、日本の復興に寄与する企業に投資して持ちつづけようという投資方針を立てることが出来ました。
しかし2016年1月に入ってからの日本株の暴落については、世間で言われている理由だけで、日本株だけが米国株などに比べて下落率が大きくなるということに納得できない自分がいます。
このような時は、日本人が生きていくうえで必要不可欠のライフラインを提供するためのビジネスを行っている内需株のうち、業績が伸びているのに株価が大きく下げ続けている企業の株価をウォッチしながら、少しずつ買い増して行く投資作戦で行くのが良いのではないかと、いま時点では考えています。
【中略】
過去においても、何度か自分に納得できない理由で、日本株が大きく下落したことがありました。そのような苦しい時にいつも思い浮かべることは『今の状態をチャンスと捉えることができるか、不遇だと腐ってしまうのでは未来がまったく違ってくる。』ということです。
投資でも人生でも結果や結論が直ぐに出ることは少ないです。投資でも今日上がった株が、明日下げてしまうかもしれないし、ここのところ下げ続けている株が、自分が投げたとたんに暴騰を始めることも、無いとはいえません。
今は、直ぐに大きくリバウンドがスタートするとはあまり期待できないと自分でも思っています。しかし過去における大きな株の暴落のあとで、1年くらいたってから調べてみると、下げ過ぎた企業の株は、予想以上に大きくリバウンドしていることが多かったです。
【中略】
30年以上続けている株式投資、ゴールド投資や賃貸不動産などに対するいろいろな経験。そして投資などよりずっと重い人生における経験から、このような不条理な状態に耐え切れずに焦ったり、捨て鉢になって行動するのは、とても愚かなことだと学んできました。
過去の体験を良い経験変えて将来の役に立てるために学んだことで、今回のような時にとても役に立っているのは『じっくりと待つ力』、『結論を保留して時間にゆだねる力』を身に付けてきたことです。
「待てば海路の日和あり。」「待てば甘露の日和あり。」ということわざにもあるように、自分ではどうしようもない事が起きているときは、時間に任せて待つということも大事なことです。
今の日本株の一人負けのような日本株の下落状況において日本株に投資する投資家として参加して、リスクをとった分の利益も得られるチャンスと捉えることができるか、不遇だと腐ってしまうのでは未来がまったく違ってくると考えています。
社会にあるいろいろなシステムもそうですが、投資などの資産のポートフォリオも、それを構成するファクターが多様であればあるほど安定的だということを、しっかりと意識しつつも、収益力と財務的な堅牢さを併せ持つ銘柄が大きく投げられている状況で、更に株価が下がるリスクに敏感になりすぎて、市場の動きに付和雷同すると、投資環境が改善に向かい投資した資産背景もあり業績の良い企業の株価が回復している流れを取り逃がしてしまう可能性も高まります。
過去の投資の格言にある『人の行く裏に道あり花の山』にでてくる『人』というのは他人をさすばかりではなく、『投資を行うのを嫌がって危険視している、いまの自分の感情』のことも指している。こんなことも過去に学んできました。
こんな投資環境の悪いときに株式投資を継続する(=株を買い持ちする)という投資行動は、過去に何度も何度も体験してきたことではありますが、大いに気持ちが悪い不安な状態です。アベノミクスがスタートしてからの日本株の上昇を満喫してきた後で、急速に日本株が下落している状況に精神的なダメージを受けている投資仲間もいらっしゃると思います。
このような状態のときに『不安や気持ちの悪さ』を感じることは株式投資に参戦して、安全運転で生き延びていくためには必要な感覚です。否定して改めるべき感覚ではなく『自分は安全運転の基本を守っている』と確認して、まず安心すべき事態です。
しかし、この感覚に付和雷同した投資行動、すなわち不条理な状態に耐え切れずに焦ったり、捨て鉢になって衝動的投資行動を行うのは危険極まりない行為です。
【中略】
不条理感に悶々とするときには、今日のコラムに書いてきたようなことを思い返して、『短気は損気』と待つというモチベーションを途切れさせないように、冷静さを失わないように心がけるようにしています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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