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ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい 第12回

2019/12/20 02:47 投稿

  • タグ:
  • 億の近道
  • 投資
  • 石川臨太郎
  • 2007年



 株式投資がやさしいのか、難しいのかは、株式投資でどのくらいの期間にどのくらい稼ぎたいかの目標によって答えが違うと考えています。

 例えば1000万円を10年で3倍の3000万円にしよう。これくらいの期間をかけて資金を3倍にしようとするなら、株式投資で充分達成可能なレベルだと思います。このレベルで満足する人には「株式投資はやさしいです」と答えたいと思います。実際に自分でもこれくらいの運用益は達成してきたし、多くの普通のサラリーマンで、これくらいの運用利回りを達成した人は沢山いると思います。これくらいの欲望は健全な欲だと思います。

 しかし1000万円を1年から2年くらいで1億いえいえもっともっと10億にしよう。このレベルの目標を立て、達成した人を何人か知っていますから、けして不可能ではないと思います。でも私には無理^^;。このパフォーマンスを10年連続で達成しようともくろむなら「株式投資は難しいよ」と、考えています。強欲すぎるので、たぶん途中で頓挫する人がほとんどでしょう。ゴルフで言えばタイガー・ウッズくらいの天才でなければ無理でしょう^^;このレベルを目指す人には「がんばってね、おたっしゃで~」とエールを贈りたいと思います。

 ゴルフやボクシング、相撲などのスポーツでも、将棋や囲碁でも、また音楽でもプロとアマの差は圧倒的に大きいです。普通の一般人がプロの選手と競って勝てることは、まずありません。そりゃそうですよね。毎日毎日汗を流して努力して力を高めている人と、一般人が勝負して勝てたら「えらいこちゃ」ということになります。

 ところがですよ、株式投資を考えてみてください。一般人がいとも簡単にプロの運用成績を破ります。別に天才ではなくて、普通の努力でプロに勝てちゃう世界です。そんな世界のことを「やさしい」といっていいのでしょうか。むしろ「難しい」といった方が良いのではないかとも、感じます。

 プロがだらしないわけではありません。よくプロが素人に負けて「たかだか3年くらいの特殊な環境の中でのビギナーズラックで、たまたま勝てただけだ」なんて負け惜しみを言っているのを聞くこともあります。確かにそのような面はあるでしょう。証券会社でチャート分析などをしてマスコミにもよく登場する部長さんに、「自分で独立してもやっていけるんではないですか…」と聞いたら「長い間この世界にいると、良いときもあれば悪い時もある。とても運用だけで生きていけるとは思えないのでサラリーマンを続ける」とおっしゃっていました。

 とても賢い選択だと思います。なぜプロでも高い利回りを連続して続けることが出来ないのかといえば、人間の欲望を変数として機能している株式投資などの相場の世界は、わずかな入力(←投資家の行動)の変化で劇的な出力の変化(←利益、損失)を生むことが日常茶飯事だからです。一年単位とか短い期間で常に高パフォーマンスを連続するのは、とてもしんどいことだと感じます。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)



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