日々変化の激しい株式市場の中で活躍する企業もその時の状況で変化を見せるものだと言うのは本メルマガの読者の皆さんも十分に気が付いておられるものと思います。
個々の銘柄ごと、つまり企業ごとに置かれている状況は異なりますので、株価の変動にも差が出てきて当然です。株価を決める要因の基本は業績であり、業績が悪い、ないしこれから悪化しようという企業の株価が下落トレンドを示すのは当然だし、反対に業績が良い、ないしこれから良くなるという企業の株価が上昇トレンドを示すのは当り前だと考えられます。
とは言え、銘柄ごとに業績の変動パターンが異なるため株価の変動パターンにも違いが生じて参ります。最近は四半期決算の発表でその発表の都度、その内容を見て株価は変動をしがちです。
多くの投資家はそうした特徴を捉えて臨機応変に対応されているものと推察されますが、実際に皆さんがご興味を持たれているのはどんな企業でしょうか。
それは中長期なのか、短期なのかによって違いが出てくるものと思いますが、一つだけ言えるのは企業が時代に応じて変化しようとしているのか否かだろうと思います。
どんな企業でも変化が全くないということはないですが、変化がほとんどない企業も見受けられます。
時々、長期に赤字を続けたまま上場を維持している企業や時価総額が保有するキャッシュを下回ったままの企業が見出せますが、赤字だろうと黒字だろうと基本的には投資家は変化を求めていると言えます。変化がない安定した企業に投資したいという一風変わった投資家もお見えかも知れませんが、私たちを取り巻く世界が絶えず変化する以上、それは不可能な話です。
企業は絶えず変化に順応した成長が求められています。
投資家の中には安定志向をされているケースもありますが、これだけマクロ経済が不透明な時代で社会の変化も激しい時代なのでそうした安定指向は困難です。
むしろ投資した企業には変化することを求め、変化が業績の向上をもたらすということに積極的に関心を示すべきだと考えられます。
時代は私たちに課題を解決するためのテーマを提供してくれます。課題があるとそれを克服しようと社会全体がパワーを持って対応しようとする訳です。
ソフトバンクGの孫社長はまさにそうしたテーマを見出す天才経営者と言えます。この方が打ち出したAI群戦略というビジネスの潮流が企業のトレンド、株価のトレンドを形成しようとしています。それは今日明日のテーマではなく、これから長期にわたって続くテーマです。
日本社会では少子高齢化がテーマだったりしますが、それは漠然とした社会の事象でそのことが良いのか悪いのかの判断がつきにくいのですが、それはテーマというより課題と言えるのかも知れません。AIという課題を克服するキーワードをテーマとする孫社長のビジネストレンドに沿った経営は極めて的を得ています。
その背景は様々なビジネスにある技術革新でもあります。IT技術の革新が行きついた先がAIであり、IoTであり最近ではアドソル日進(3837)が唱え始めたモノ以外にも広がってきたIoXという考え方でもあります。
企業のミッションは事業領域ごとに異なりますが、自動車産業がモノや人の移動、物流を変えたように時代の変化をもたらすコアビジネスの担い手となって変化しながら成長する企業への応援団となることを投資家の皆さんは目指すべきではないでしょうか。
本メルマガでもそうした視点でこれからも変化しながら成長する企業を見出していきたいと考えておりますので宜しくお願いします。
(炎)
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