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運が実力のすべて その6

2019/08/08 16:20 投稿

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■連載 「運が実力のすべて その6」 by 石川凛



 第一回目の自己紹介のとき「運も実力のうち」というのは正確ではない。「運が実力のすべて」だと信じていると申し上げました。(笑い)
 私がこの衝撃の真実を教えてもらったのはサンリ東海センター能力開発研究所代表西田文郎氏の著作「面白いほど成功する ツキの大原則」 現代書林刊からなんです。(笑い)
 西田先生は「ツキは実力のうちではない。ツキこそ、正真正銘の実力なのだ」といって、私の常識を見事に打ち砕いてくれました。確かに西田先生の言うとおりなのです。その人が秘めている才能や能力を引き出し、花ひらかせるのはツキ以外のなにものでもないのです。ツキこそ実力のすべてなのです。
 西田先生は言います。『成功できるかどうかは、「まじめさ」とは何の関係もない。まじめな人間ほど成功から見放されお金もなく、有価証券もなく、豪邸もなく、別荘もなく、外車もなく、浮いた話しなどもちろんなく、ストレスいっぱいの、つまらなそうな顔で毎日を暮らしている。少なくともそういうケースが圧倒的に多いのである。』『まじめでなくても、人はいくらでも成功できるのである。ただ、ツキと運がなければ絶対成功できない。』

 さらに西田先生は『ツキとは何か→「出会い」である。運とは何か→ツキの持続である。』と明快です。ツイている人間は必ずツキを大切にしています。私が最初にそのことを学んだのはマージャンでした。そして現在は主に株式投資を通じて運の大切さを日々実感しています。(笑い)みなさんご存知ですか、外資で相場を張って成功している成功者の中にもツキやジンクスをものすごく大切にしている方がいることを。

 まず、ツキを得るための一番の早道は、ツイている成功者のマネをすることであるようです。仕事でも何でも、まず模倣から始まるので、この点は凡人である私たちにも良く理解できます。
 西田先生はツイている成功者の特徴、共通点をまとめてくれています。ジャンルに関係なく成功者には次の四つの共通点があるというのです。

1.「とんでもない夢」を持っている。
2.「強い熱意」をあきれるほど長く持続する。
3.「徹底したプラス思考」の持ち主である。
4.「ツキのある人間」が集まってくる。

 素質がなくても、能力がなくても、頭がよくなくても、お金がなくても、上記の四つのことを実践できれば「ツキと運」に恵まれるということなのです。とんでもない夢とはどのような夢なのでしょうか。たとえば「オリンピックで金メダルを取る。」柔道の柔ちゃんはついにはその夢をかなえました。でも普通の人は、そんな確率が低いこと、不可能と思われる高望みはしません。とてつもないような才能が必要な上に、限りない努力をおしまず、4年に一度、世界でただ一人しか手にいれられないものを望む。特に常識人で「頭の良い人」は、こんな難しい夢は持たないですよね。だから成功できないらしいのです。

 つまり、人間の記憶の中には、過去の失敗のデータが数限りなく蓄積されているので、頭の良い人ほど、過去の挫折のデータベースと照らし合わせて、そんな夢は叶うはずがないと結論付けてしまうらしいのです。自分のことを考えてみると、確かに西田先生のおっしゃるとおりです。私の頭の中には過去の挫折、失敗の記憶が数限りなく蓄積されています。つまり、私達は無意識で、自分の夢が実現できないと結論付けているわけです。これは恐ろしいことです。
 よくマネー雑誌や、人生設計の本などで「老後資金は1億円必要ですよ。でもそんなに貯めることは不可能ですよね。」などといって読者を脅かしています。しかし1億円を貯めることなど、金メダルを取ることに比べたら、非常に確率の高い夢です。そして1億円くらいはみんながその気になれば貯めることができるので目標としては小額過ぎます。そこで、「とんでもない夢」としてはやはりスケールが小さくなりますが、とりあえず「10億円の資産を作ること」を「夢」として目標に掲げるのもいいかもしれません。なぜ1億円ではいけないかはあとで述べます。

 次に「熱意の持続」について考えてみましょう。私たち凡人でも「熱意」なら持てます。ところが、この熱意をいつまでも強く持ち、激しく燃え続けさせることができないのです。なぜなら私たち凡人は優れた情況適応能力を持っているからなのです。できない現実に率直に順応してしまうのです。成功者は適応能力が著しく劣っているので、どんなひどい情況にいても、目の前の逆境や力不足である自分に順応できないらしいのです。最後まであきらめず、夢や願望を実現するという熱意を強く持ち、ついには環境や自分を変革してしまうのです。

 そういえば、日本の成功者の代表ともいえる松下幸之助氏が常々部下に言っていた言葉を、先輩の経営コンサルタントから聞いたことがあります。それは「成功するまで持続すれば成功する」という言葉です。普通の人が言ったとしたら、なんとあきらめの悪い人間だと思われてしまいますが、あの松下幸之助さんの言葉だと思うと重みがあります。成功者はあきらめが悪い。私もあきらめの悪さには自信が有ります。みなさんも何事もあきらめることはやめましょう。そう「成功するまで持続すれば成功する」のです。


(石川凛)

※2003年12月2日掲載。

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)

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