木曜日、日経平均は大幅な下落を演じました。
 これといった悪材料もなかったが、朝から段階的な下落を繰り返して(6回に渡る先物解消売りが出ていた)一時21000円を割り込みました。プロと言われる大手証券のファンドマネジャーですらお手上げの状況でした。

 あるところは、「ドイツ銀が組み入れていた銘柄の売りが出た」とか…?
「外資系証券によるファンド解約に伴う売り」とか…?
「ヘッジファンドによる売り仕掛けが出ていた」とか…?
市場内ではいろいろな噂が出回っていました。

 円ドル相場の円高に伴う解消売り(円を買い・株式を売る)が断続的に出ていたことは事実でしたが、なぜ、このような仕掛けが入ったのかは未だにはっきりしていません。

 しかし、7月初めに21700円台まで回復したものの、NY市場が最高値を更新するなか、東京市場は上値が重く、それ以上の上昇が出来ませんでした。当時円高でもあったことが重石になっていた可能性もある。しかし、その後、円安局面になっても株式市場には買い戻しが入らず、結局は今のような相場状況になってしまいました。

 それには、東京市場が抱えている、何か問題があって投資家が前向きになれないことがあると考えられます。ましても今、「参院選挙」真っ只中、株式市場がこのようにダメダメ相場になってしまうと与党にとっては、マイナス要因になってしまいます。株式市場が、今の政権に何かを催促する相場になっているのではと考えられます。

 参院選挙の争点も抽象的なものばかりで、景気のお話については触れおらず、今の状況認識が甘いと株式市場が判断していると思われるのが寂しい限りです。


 ただ、株式市場はそのような中にあっても、張り切っている銘柄があります。そのような市場でファンダ的に良好な業績を背景に人気化した銘柄は堅調に推移しています。
 「3093・トレジャーファクトリー」「3933・チエル」「6541・グレイス」「3677・システム情報」など業績面がしっかりとした銘柄群です。やはり、人気プラス、裏付けのファンダメンタルが重要な要素になっていると考えられます。


 来週からは決算発表が始まる時期です。上記した銘柄のように、業績面をしっかりとウォッチして銘柄考査し、投資対象を絞る時だと考えています。
 そしてチャンスを掴むことが出来る時です。

 最後に、日経平均はかなり21000円を意識しているようです。


(大魔神)


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