■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
※6月14日(金)執筆時点
・山王(3441)2016年12月19日配信
株価560円⇒703円(+26%)
・テノックス(1905)17年2月20日配信
株価815円⇒816円(+0%)
・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
株価894円⇒1416円(+58%)
・特殊電極(3437)17年6月12日配信
株価2922円⇒5130円(+76%)
・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
株価1831円⇒1395円(-24%)
・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
株価1577円⇒1206円(-24%)
・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
株価4845円⇒2830円(-42%)
・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
株価1970円⇒1889円(-4%)
・アバント(3836)18年6月25日配信
株価945円⇒2234円(+136%)
・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
株価2718円⇒1491円(-45%)
・丸順(3422)18年9月18日配信
株価826円⇒502円(-39%)
・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
株価421円⇒316円(-25%)
※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
執筆から3年程度は継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。
■ピックアップ銘柄本決算フォロー
・東北特殊鋼
今期着地は営業利益が通期予想に対して6%程届かず、未達主要因は半導体市況の需要低下、売上原価が1%分上昇した分を他で吸収できなかったことが大きい。
とはいえ、想定の範囲内。
ちなみに同社の株価最安値は2002年2月で206円。
当時の2002年3月期のBPSは560円、自己資本比率は20.6%でした。
19年3月期にはBPS2983円、自己資本比率は81.4%まで右肩上がりでまっすぐと積み上がっています。
言わずもがなのバリュー銘柄であり、私がとても気にしている磁歪クラッド鋼板についての今後の進捗を楽しみにしています。
・LCホールディングス
決算を期に株価は上抜けて上昇しました。
今期予想の売上は同社の元の本業であるロジコムを100%売却(18年12月20日付け)したことにより約41%減収、しかしそれに反して営業利益は約76%の増益見込み。
ロジコムを売却した同社は数年前とは全く異なる業態の会社に生まれ変わりました。
事業変革はだいぶ進みましたが、物件売却などの業績のブレる部分もまだ含んでいることと思いますので、見通しを立てるのは中々に難しい企業です。
患者が手ぶらで入院出来るレンタルセットをやっているエランや医療データの利活用の事業をしているMDVの病院経営にも身近な両社に話を聞いてみると、現在の病院経営はかなり厳しいとの話を聞きます。
LCホールディングスの金子社長がそうした苦しい病院の経営効率を向上させ、事業拡大させていけるのか、今後も楽しみにしています。
・パウダーテック
原材料価格、輸送費、研究開発含む人件費等の増加の影響での前期比18%の減益で着地。
今期予想は前期とほぼ同じで、微粉末技術による今後の新技術が出てくるのを期待してます。
・特殊電極
3Qでの上方修正をわずかに上回っての着地。
着実にこちらもBPSに利益剰余金が積みあがっています。
光通信が株式を買い増しており、共同保有者で約20%近いと推測されます。
これらの動きが気になるところです。
◆丸順(3422)企業訪問
億の近道でも以前取り上げているのでそちらも参照ください
http://okuchika.net/?eid=7964
・進捗・発展情報
1)フル稼働の3000tのプレス機がありますが、こちらはそのまま稼働状態を継続して、新たにもう一機3000tプレスが今期の10月稼働に向けて動いています。こちらは東プレからの新規受注の案件に対応するため(生産能力)の設備です。
※建屋とプレス機併せて15億程度とのことなので償却負担はそこまで気にしなくてもよさそう。
2)冷間加工での1500MPA級は試作型にて製品化に成功していました。
まだ、メーカーからの受注はないそうですが、そうなった場合には量産対応への移行が期待されます。
3)東プレからの仕事は順調に受注しており、売り上げも拡大しているとのことですが、生産における要求品質・原価における感覚のズレなどにより現在はまだ利益が出せていない状況とのこと。
4)バッテリ―ケースも新規受注が取れている。もちろんまだ売り上げ高としてはそこまでの数字は出ないものの実績作りと関係作りとして大いに評価できる。
5)今期の見通しは中国での工場の生産動向を少なめに見積もっている。
国内は前期と同水準と想定。
6)フォルクスワーゲンのサンルーフの部品を新規受注成功。今までもずっと営業活動していたのがやっと実ったとのこと。
大まかには以上の6点が印象的でした。
私としては丸順の投資妙味は記事執筆時点よりも高まっているのではないか?と感じています。
16年に4%だった自己資本比率も20%まで回復してきました。
同社の最安値はその自己資本比率が4%まで落ちてしまった巨額減損の最中である16年2月に171円まで下がりました。
その後、経営体制の一新をし、工場集約を経て生産効率アップ。
大幅減損にはなりましたが、結果減価償却費も16年の82億~50億まで低下して利益が出しやすい体質になり、最高益を前期更新しました。
有利子負債もまだ高水準ですが、15年の330億をピークに現在は230億まで健全化が進みました。
現在株価は502円であり、最悪期からして3倍弱です。
私にはこの株価は大変魅力的に映ってしまいます(笑)
もちろん、投資は自己判断でお願いします<m(__)m>
それではまた。
『全力全開全力前進!!!』
(相川伸夫)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。