今週(5月27~31日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で516円3銭下落し(率にして2.4%の下落)、2万601円19銭で取引を終えました。4週連続の下落です。
週前半の27日(月)、28日(火)は欧州や中国・上海の株高などを好感し、続伸しました。しかし、週後半は、米中の貿易摩擦の長期化により世界経済の減速が早まるとの懸念から、29日(水)から31日(金)にかけ3日続落。30日(木)には、日経平均株価がおよそ2カ月ぶりに終値で2万1000円を割り込みました。
31日(金)は、米国のトランプ大統領が突如としてメキシコへの追加関税を発表したこと、中国の製造業PMI指数が悪化したことなどが響き、日経平均株価は前日比341円安となりました。
24日の騰落レシオ(東証1部、25日移動平均)は77.92となり、前週末よりさらに低下しました。
来週は、3日に米国の5月のISM景況感指数(製造業)、7日に米国の5月の雇用統計など重要な経済指標が発表される予定ですが、これらが悪化するようでれば、投資家のリスク回避の姿勢は一段と強まるものと考えます。
一方で、6月は日本国内でG20が開催されます。主要国の首脳の会談による局面の打開などへの期待が強まるものとみられます。
(水島寒月)
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