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有料メルマガライブラリから(284)「『いつ買うか。今でしょう』と考えるべき時がやってきた」

2019/03/30 02:12 投稿

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 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「『いつ買うか。今でしょう』と考えるべき時がやってきた」=
 (有料メルマガ第232回・2013/6/18配信号)


※2013年6月現在の内容です。留意してお読み下さい。


【前略】


― 行き過ぎた悲観から業績が良い企業の株価が直近の高値から20%も30%も株価を下げるなら、安く投資するチャンスが来たと捉えるべき時だと考えています。 ―

(中略)

 日本株の調整が短期間で終わりすぐ戻すなら、この資金はキャッシュのままで温存することにする。もし日本株の下落が更に大きくなるようなら、この資金は株式市場に戻して業績が良いのに安くなった銘柄を買う資金として利用する。

 このようなことを、日本株が調整し始めた時のコラムに書きましたが、予想以上に日経平均225の下落も大きく、さらに個別株でみても直近の高値から20%どころか30%以上も下落するものが大量に出てきたので、資金を証券会社に戻して、ビクビクしながらも株の買い増しをスタートしました。

 まだ早すぎる買い増しスタートかもしれませんから、すべての利喰い資金を一度に証券会社に戻すのではなく、3分の1くらいずつ戻して、買ってから大きく下げて含み損が大きくなった銘柄をいったん売って損を出して、同じ銘柄を買い戻すという作業もしながら、並行して大きく下げた銘柄を少しずつ買い増すような投資戦術を実行しています。

 今年は株価の上昇が大きかったので、かなり売却益を積み重ねてきて税金を払ってきたので、その税金を取り戻すだけでもかなりのメリットが発生します。

 私が自分のポートフォリオにホールドしている銘柄は、財閥系総合商社やキヤノン、旭硝子、富士フイルムホールディングスなど大型株も多いのですが、思い切り売りまくられてサンドバッグ状態で下落しています。

 その他の小型の低PER銘柄で、資産を膨大に持っている小型株も大きく株価が下落するものも多いです。

 しかし、今回の株価の大きな調整は、過去の大きな株価の調整時とは違って、私個人としては、あまり恐怖を感じていないのも事実です。恐怖感が無いのは、むしろ怖いことかも知れませんが、業績が良くなることが分かりきっている低PER銘柄が、さらに売り込まれて安くなり、PERがますます低くなるならば投資対象としては魅力が増します。

 しかし相場というものは、どんなもの(=株式相場でも為替相場でもゴールド相場など)でも人間の欲望と恐怖を変数として機能しているので、自分に恐怖心が起きなくても、自分以外の投資家さんが恐怖でパニックを起こせば、相場は下のほうに大きく動き、下げが恐怖をいや増すことになり、更に下げを呼び込みます。

 つまり、
1)今後の業績が良くなるか分かりきっている
2)膨大な含み益を持つ不動産を山のように持っている
3)現在持っている現・預金+投資有価証券の金額だけで時価総額を超えている
4)受取手形及び売掛金だけで全ての負債=流動負債+固定負債以上持っている
5)販売先のほとんどが官公庁やJR各社など倒産の不安がほとんどない企業である
このような条件のほとんどを満たしているような、恵まれた安心な企業の株価でさえ、20%、30%と大きく下落することが起こります。

 それが相場というものです。しかし普段から投資対象をしっかりと研究し尽くしているならば、この大きな下げはチャンス以外のなにものでもありません。

 いままで上げすぎて、高値恐怖で指をくわえて見ているしかなかった、調べていた銘柄が、大きく音を立てて20%、30%と下落してくるならば、これは『いつ買うか』『いまでしょう』という、少し飽きたフレーズで、コツコツ買い下がっていっても、何の問題も無いはずです。

 私が株式投資をスタートして、まもなく出くわしたブラック・マンデーが、日経225暴落率のトップです。

 私は、1987年以降に起きた日経225の暴落をすべて体験して、生き残ってきました。だから度胸が据わってきたので、今回くらいの暴落では恐怖心がわかないというということではありません。今回の日経225の暴落が急激な株価上昇の反動安で、日本の企業の業績は、為替の円安もあり上向いていることがわかっているから恐怖心が少ないのだと思います。

 今回の6月13日の下落率は、60年以上にわたる日経225の歴史の中で同率21番目に酷い下げ方でした。6月10日にもランキング10位の下落をしているので、合わせれば強烈な下落率です。2011年の東日本大震災後の原発事故、1996年の阪神淡路大震災、1990年の湾岸戦争前の暴落。よくまあこれだけの暴落にあっても株式投資をやめなかったと我ながら感心しています。

 最近のほうが下落率の大きな暴落が増えてきています。2000年以降は平均して1年に1回くらい株価の大きな調整が起きていることがわかります。


(中略)


 私としては、この暴落で更に割安さが際立ってきた不人気&非優待銘柄、不人気&優待銘柄にシフトすることを続けていきたいと考えて実行しています。
 ただ、コラムで何度か触れてきたように、暴騰に暴騰を続けた人気優待銘柄は、はるかにPER10倍を超えてきています。リバウンド力も大型株より強いものが目立ちます。しかし、来年には売却益にかかる税金が2倍になります。小型で流動性の薄い優待株は、人気化すると大きく吹き上がります。ここ数ヶ月で2倍以上、この1年で考えると数倍になってしまった優待バブル株のうち、出来高の薄い株は、出来高が薄いからこそ株価の上昇力が強かったことを忘れてはいけないと自分に言い聞かせています。

 つまり、出来高の薄い優待バブル株は、多くの優待投資家に大きな含み益をもたらしてくれました。さてこの含み益、来年実現すると税金が2倍かかります。いま利益確定すると税金は半分で済みます。10万円くらいの含み益なら、たいしたことはないかもしれません。私は10万円でも気にしますが…。

 しかし、この含み益が100万円、1000万円とあるならばどうでしょうか。購読者の皆さんはどう考えて、どう行動されるでしょうか。

 そのように問われる時期が年末までに必ず来ます。それならば、まだまだ人気化していない低PER銘柄にシフトして行くのがよいのではないかと考えています。

 あと個人的な反省として、過去に『これはすごい企業だ』と思って投資したのにホールドを続けられなかった銘柄は山のようにたくさんあることも、自分の反省材料として頭に叩き込んでいるところです。

 株式投資をスタートして30年近くなると、売ってしまった時から大きく上げた銘柄がたくさんあります。

 やはりもう少し自分の銘柄選択力を信じたほうが良さそうです。銘柄選択力はそれなりに持っていると自分を評価しても良いけれど、投資した銘柄をグリップしてホールドし続ける力が弱すぎるところが大問題です。

 マーケットの総意による株価の乱高下に翻弄され、影響されすぎる弱すぎる投資マインドを鍛え上げないと、せっかくの銘柄選択眼が生かせないことになってしまいます。これは今現在でも克服できない私の最大の課題です。

 個人的には、バブル化してしまった出来高の小さな優待バブル銘柄を、いやいや惜しみつつ利喰いして、どちらかといえば出来高の大きな日本を代表するような大型株や、小型株でもPERが10倍以下で業績に不安の無い銘柄(優待でも非優待でも)にシフトしつつあった状況なので、買い始めた銘柄は一気に含み損になるような状況に追い込まれました。

 特に8月や9月に優待のある出来高の小さい小型株は、買ってすぐにかなり下がったものもありましたが、やっと下げ止まってリバウンド傾向を見せ始めているものもあります。

 最近は、高速取引を使う業者が儲ける為に高速取引を仕掛けるので、株価が一方的にブレてしまうような事も起こります。

 私のようにシツコイくらいに投資銘柄の資産背景、例えば賃貸不動産ばかりではなく国内に持っている工場用地の時価などを公示地価格などで推計した上に、将来にわたって利益を上げ続ける収益力の源泉である企業力をじっくりと見ることにより、投資対象を絞っている投資スタイルならば、ここでは踏ん張ってバブル化している優待銘柄などを感謝して利喰いして、より低PERかつ低PBRの銘柄(もちろん目をつけている低PERかつ低PBRの優待銘柄もありますから)にシフトしていくのが、投資スタイルにあった投資行動、投資戦略だと考えているところです。

 大型株のリバウンド力が強まるのか、小型で個人投資家に人気の優待銘柄のリバウンド力が強いのか、まだまだ見極めがつかない状況が続いています。更なる下落が起きるかもしれません。

 最近は優待銘柄に対する人気が特に高いので、どう動くかは予想がつかず、しっかりと市場を観察してからゆっくりと動き出しても十分に間に合う状況だと考えて、買い急ぎはしないつもりですが、打診の買いだけはスタートしていこうと動き始めたところです。

(後略)


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)



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い等に利用させていただきます。


 2008年12月より10年間配信されていた有料メルマガ509回分全てを分析し、研究いたします。

 石川臨太郎有料メルマガは、毎週1回配信され、毎回1銘柄を深掘り調査分析する「研究銘柄」と、投資に役立つテクニックや精神論、気になる銘柄をチェックする「コラム」の主に2つの内容で構成されています。

 今回の有料配信では、それらに掲載された銘柄情報を中心に、傾向分析や現在の評価などを加味して解説します。


 石川臨太郎氏が常日頃言っていた、

「私には特別なことは何もない凡人だ。誰でもできることをやっているだけだ。そして”自分にもできそうだ”と思ってもらい、私のやってきたことを皆さんに身につけてもらえれば望外の幸せだ。」

と言うことを推進するため、石川臨太郎氏の投資法を、皆さんに分かりやすいように解説していきます。

 ぜひご購読下さい。

村田氏の思いはこちらをお読み下さい
  ⇒ http://www.okuchika.net/?eid=8303

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●第1号より

 みなさま。村田と申します。

 このたびは、石川臨太郎さんを応援する企画、「生涯パートナー銘柄の研究」の研究にご賛同いただき、本当にありがとうございます。
 みなさまのご厚情に応えるべく、石川さんのこれまでの功績をわかりやすくお伝えするよう頑張っていく所存です。
(中略)
 まず指摘すべきことは、石川さんのたゆまぬ努力でしょう。
 これまでメルマガは509回発行されました。メルマガがスタートした2008年12月30日から休刊直前の2018年11月13日まで514週ですので、石川さんは約10年のうち5回しか休んでいないことになります。
(後略)

第1号(3/19配信)目次
 ■有料メルマガで取り上げられた企業数
 ■メルマガで一番取り上げられた企業は?
 ■3回以上取り上げられた企業をすべて紹介

第2号(3/26配信)目次
 ■石川さんは化学好き?~研究銘柄を業種別にみる
 ■石川さんは意外と大企業嗜好?~研究銘柄を市場別にみる
 ■石川さんは中型が好き?~研究銘柄を時価総額別にみる


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 これは3ヶ月限定の企画です。
 いつ購読開始しても、全てのコンテンツをお読みいただけます。

購読料:全12回(3ヶ月) 9,720円(税込)
配信日:3月19日より毎週火曜日
    3月19日~6月4日の12回

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