市場には様々な投資家が存在します。通常は既に株式を何銘柄も保有していて結果としてのポートフォリオを組んで運用をされているものと推察されます。
そうした投資家は全体の資産増加と個別銘柄の株価の上下を見比べながら、資産の増加を楽しんでおられるものと考えられますが、ポートフォリオを組んでの運用だと市場全体の値動きに左右されるため、なかなか短期スタンスでの運用成果向上は難しい。ポートフォリオ内の個別銘柄の株価が多少上がったと言っても全体資産への影響は限定されているからです。
ポートフォリオでは目的に応じて運用期間や銘柄分散でリスクを回避するのが一般的ですが、期間が限定されている場合はできるだけ効率的な運用を心がける必要があります。
目標利回りとしては5~10%とするのか、資産倍増を図るのかでポートフォリオの構築方法は違ったものとなります。
年間の資産を倍増とする目標とすればなかなか中途半端な投資では達成できません。年に2回ほどやってくる想定外のクラッシュ時での投資が効果をもたらします。
結果論とは言え、昨年の12月25日前後のよもやの日経平均1万9000円割れでの投資が大きな成果をもたらしたと言えますが、そうした局面でどの銘柄に投資を敢行したのかも成果の違いにつながりました。また、できるだけ不特定多数の投資家が売買する銘柄、流動性の高い銘柄に投資することを心がけておく必要があります。
いくら割安でも、一人よがりの投資ではなかなか評価が高まらずに終わることになります。資金が限られていればいるほどそうした運用成果は高まらず、なかなか株価の上昇に至らず、あきらめて自ら投資した株を売る羽目になることになります。
若い世代の投資家は比較的集中投資で成果を上げることに意欲的かも知れません。100万円から始めて毎年倍増させて7年で1億円を得る運用を目標とされる皆さんは事前の企業調査が肝要です。
また、自己資金を年金にすることを目標とされた運用ではまずは時間分散をしながら黙々と買い続ける必要があります。
5000万円分の資金で配当利回り4%の株式に投資できれば年間200万円(税引き160万円)のインカムゲインを得ることになりますが、こうした年金づくりに向けたポートフォリオ構築はこれからも続々と誕生する多くの個人投資家の運用にとってはとても重要です。
また、この程度では物足らないという投資家は一部の資金を短期運用に充当しポートフォリオを構築しながら期待するキャッシュフローを生むことになります。
コア銘柄3銘柄
1000万円×3銘柄 3000万円
平均配当利回り4% 受取配当金120万円
短期売買用4銘柄
500万円×4銘柄 2000万円
年平均リターン(キャピタルゲイン)8% 160万円
合計リターン 280万円
といった資産構成目標を予め構築しておくと良いかと思われます。
コア3銘柄は流動性を重視するのか割安性を重視するのかによります。
前述したように全体相場が大きく調整してきた場面でリスク分散しながらの買い付けを行うことも重要です。
同じ銘柄でも市場の需給が悪化した場面でのリスク分散型投資ができれば安定したリターンを得る年金型の運用には有効だと考えられます。
皆様もお気づきかとは思いますが、一部の銘柄に人気が偏る二極化相場が続く中で割安感が強まっている銘柄があちこちで見出せるようになっています。その中には配当利回りの高い自己年金ファンドの構築にうってつけの銘柄もあるかと思います。
*本日発行の有料メルマガでは一定の金額が安定して入る仕組みづくりの具体的なポートフォリオ構築例を掲げておきますのでご購読をお願い申し上げます。
【炎より次号以降の予告です。】
いつも皆様にはご愛読賜り有難うございます。
億の近道の月曜日を創刊以来、担当させて頂いております炎のファンドマネージャーです。多くの読者の皆様に創刊以来のおつきあいを賜り心より御礼申し上げます。
株式投資には趣味的に楽しむ世界もあれば資産増強に向けた真剣な取り組みの2面性があります。普段忙しくされている多くの読者の皆様にとって、本来、株式投資はゆったり楽しむべきものだった筈ですが、最近はそうもいかなくなってきたようにも感じます。
買った株が大きく値下がりしてお困りの状況があったり、良さそうだと思って投資したのになかなか上がらないといった悩みはよく聞かれます。
株価の上昇には不特定多数の投資家に関心が持たれるような人気が時には必要でもあります。企業の投資価値を深掘りする活動もそうした人気銘柄を発掘するには重要です。
ということで次号以降は、
1)株の未来
2)時価総額、
3)気になる出来事
4)光通信が買い増した銘柄
といったことをお伝えしたいと考えております。
また、有料メルマガではそれらを更に深堀りしたレポートをさせて頂く予定ですのでご購読の程をお願い申し上げます。
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(炎)
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