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ヴァンガード米国本社訪問記~その2

2019/02/26 16:54 投稿

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 昨年の10月にヴァンガードという世界最大級の資産運用会社(投資顧問会社)に訪問をしてきました。

 今回はその訪問記の第2弾です。


 米国の証券リテールの業界動向を聞くと、

・証券ブローカー(仲介)は、よりFiduciary Standardを求められており、仲介手数料からフィーベースへのビジネスモデルの転換が行われている

・ロボアドなども出てきており、アドバイザーはより低コスト化を強いられてきている

・フィーが中心のRIA(投資顧問)サービスは、よりウェルスマネジメントの機能を持った展開をしている

・RIA(投資顧問)サービスは、証券ブローカー(仲介)モデルよりも急速に伸びている

・RIA事務所でもM&Aが活発化していて、より巨大な事務所が誕生している

・フィーについてもより低廉化が進んできている

・投資判断についてはRIA事務所内ではなく、アウトソーシングが進んでいる

・銀行チャネルでもFiduciary ruleが進んでおり、フィーベースでの収益に移行してきている

・銀行もオープンなプラットフォームに乗ってきている


というのが、金融リテールの業界で起こっている変化です。


 そして、私がとても面白いと思ったのは、ロボット化している作業、ロボット化し難い作業の分類です。


 自動化しているもの

・リバランス
・コストの安い運用を探す
・アセットアロケーションを組む


 自動化しやすいもの

・アセットロケーション(どの制度にどの資産を持たせるか)
・トータルリターンとインカム収入のどちらが効率的かの検討


 デジタルで関係性を作るもの

・顧客の行動に対するコーチング(指導)
・お金の使い方の戦略指導


 デジタル化し難いもの(ウェルスマネジメント)

・オーナー企業の戦略
・信託財産の戦略構築
・保険、保障設計
・会計、税のサービス
・相続や信託財産のサービス


とのことでした。


 つまり、金融リテール業は、デジタル化できる分野での競争は厳しいので、各社ウェルスマネジメントに力を入れ始めていることが良く理解できました。


 次回は、ヴァンガードの中でも最近急成長をしている

「パーソナル・アドバイザー・サービス」

について解説していきます。


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)



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