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大魔神のアンテナ 『相場のことは相場に聞け』

2019/02/13 11:10 投稿

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 妙な動き。そんな時は、「相場のことは相場に聞け」

 私の師匠であった、仕手筋の大物の方が私に語った言葉です。


 今、株式市場は戻り相場を演じているが、どう見ても「米国株式市場」に比べると上値が重い展開が続いている。
 2月に入り、1日高値20929円、4日高値20922円。5日高値20981円。6日高値20971円と何度も21000円を伺う動きを示すものの、売り圧力に押されて、達成できないで推移している(因みにシカゴ日経先物でも20981円が戻り高値になっている)。


 円ドル相場においても、2月に入ってから109円中ほどから110円台と安定的な動きを示している。外部条件的には、21000円を奪回しても良い場面でもある。

 また、日経平均のEPSも昨年12月から低調な推移をしてきたが、ここ決算発表が始まってからは緩やかであるが、EPSは戻り歩調を示している。
 6日現在の日経平均EPSも1733円になっており、PERでも12.04倍と低水準で推移している。従来であれば、少し割安な水準である。
 2016年の2月、6月の底値を示現した際にもPERは13倍前後であった。今の水準はどう見ても売られ過ぎの水準である。

 半面、NY市場の「ダウ平均」は6日現在でPERが18倍まで買われている。ナスダックにおいては22倍となっており、予想数値を上回る状況で推移しています。


 日米の格差が大きくなってきている。

 2017年の際にも、NY市場はある意味10月までは堅調であったが、日本市場はじり貧相場が続いていた。この違いは明らかに外国人投資家の姿勢にあった訳です。
 今年に入り、1月の第4週目に買い越しに転じ、出来高も増加傾向を示していたが、今週は上記の通り、重い動きになっている。「売っている」のは誰なのか。気になるところです。


 相場の分岐点では、過去の経験則からも「外国人投資家」が主体になっており、昨年は約7兆円以上の売り越しであったことで、相場がじり貧になった。その意味からも今年も外国人投資家の動向がカギを握ると推定しています。

 また、外国人投資家は日本人とは異なり、「順張り」を基本としており、買い上がるスタンスなので、相場を大きくする投資家でもある。今のようなモヤモヤした相場を演じることはない。
 今の株式市場が本格的に上昇するのであれば、外国人投資家の出番を待つのみ。海外投資家の売買動向をしっかりとウォッチしたいです。


 外国人投資家の視点からは、おそらく今の東京市場には魅力がないと思われているのであろう。あとは、決算発表が終了する、2月第4週がポイントになると予想しています。


(大魔神)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


 大魔神氏のセミナー開催を記念して、特別インタビューを1月17日に収録
 ぜひお聞き下さい。


 後編「投資対象銘柄の発掘について」
 聞き手:YEN蔵氏
 https://youtu.be/2kGNp1f3CCs


 前編「出来高の見かたについて」
 聞き手:YEN蔵氏
 https://youtu.be/kYJuwVmuooo

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