マザーズ市場に台風が上陸した。

 30日のマザーズ市場は77ポイント安を示現、昨年の2月6日の118ポイント安に次ぐ大きな下落を演じた。

 経験則になりますが、相場は、大きな下落を演じるとその後大きな変化をもたらす。この30日の状況は値上がり銘柄数も19銘柄と少なく、ほぼ全面安になっていた。翌日は、サンバイオを除く、ほぼすべての銘柄が買い戻されていた。この動きも面白いと考えています。
 市場心理が「サンバイオ」の大量な売りを見て、他の銘柄への波及を恐れて売りが売りを呼んだ。昨年の12月17日の65ポイント安、25日の58ポイント安を示現しているが、その時よりも30日の方が市場内の状況は劣悪でした。かなりの膿を吐き出したように見られる。
 その動きの反動もあるが、整理されたことで、31日が全面高になったと考えられる。


 「サンバイオ」は依然とストップ安売り気配が続いているが、今までのマザーズ市場の「柱」であったこの銘柄が潰れることで、新たな銘柄が出現すると考えられる。また、バイオと言うテーマも終了に向かうと予想しています。

 そして、市場は新たな「テーマ」を探し始める。

 これも経験則的な見方になりますが。本日の動きの中でも「オリンピック」「外国人労働者」関連で「リネット・3556」がここ連日大商いと共に上昇している。また、ゲーム関連銘柄の「ミクシィ・2121」も底練り水準を脱しつつ推移をしている。
 同様にマザーズ指数を左右する銘柄で、医療機器・介護機器を手掛ける「CYBER・7779」も上場来安値を示現後、出来高も伴いつつ戻り基調を示している。

 これらが今後の動向次第では「柱」的な役割を担う銘柄に成長することも考えられ、本格的な上昇トレンドを示すかウォッチしたいところです。
 無論、今度の決算内容次第ですが。


 全体的には今週、米国雇用統計発表・米中次官級の交渉結果も控えており、全体的にも相場変動も起こりえる時期。国内でも主要企業の決算内容で、指数も変動すると考えられるので、来週は株式市場にとって重要な一週間になると予想しています。


(大魔神)


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 大魔神氏の2月2日セミナーを記念して、特別インタビューを1月17日に収録しました。今回は後編「投資対象銘柄の発掘について」です。
 ぜひお聞き下さい。


 後編「投資対象銘柄の発掘について」
 聞き手:YEN蔵氏
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 前編「出来高の見かたについて」
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