特許とは、特許法に基づいて出願人が権利化したい技術範囲を文書化したものであり、その実態は技術課題の課題解決方法を文書にまとめたものである。
企業での技術開発は利益追求を目的として行われるが、具体的には世の中に受け入れられる製品の開発やサービス創出のための研究開発が行われる。
ところで、課題とはマクロ的には企業の目標として設定されるものであり、ミクロ的には課題が細分化された上で、企業に関わる様々な人の業務として課題解決が実行されることになる。
このように、特許とは個々の企業が利益追求を目的として課題を設定し、その解決方法をまとめたものであるから、関心のある企業や製品カテゴリーに関連する特許を調べれば、企業が利益を創出するための根拠にアクセスすることが可能となる。
もちろん、特許を細部まで理解するには特許法が規定する「当業者」としての技術レベルが必要となるが、個々のレベルに応じた特許調査を始めることができれば大きな前進である。
皆さんが得意とする財務分析に特許分析を多少でも加えることができれば投資判断における個々の確信度が高まり、やがては実績と自信につなげることができるだろう。
手始めに、以下のステップで特許に触れてみるのが近道である。
1)特許明細やがどのようなものであるかをざっと理解したうえで、
2)特許調査に便利な特許分類と公的データベースを利用した特許調査について知り、
3)自分が知りたい企業や技術に関して調べてみる。
最初の特許調査は、企業名と特許のタイトルを100件ほどリストにして眺めて見るだけでも新たな感覚を得られると思う。財務分析や企業調査が得意な人は大いなる深化への扉が開くと思う。
9月8日の特許セミナー(午前)では、そのための第一歩となるような話と特許明細の読み方実習を行い、午後は、ロボットとAIに関する具体的な企業研究にまで一気に深化させる。
当日をお楽しみに!
(村上次郎)
- 村上次郎氏のプロフィール -
大手エレクトロニクスメーカーでの長年の研究開発経験をベースに現在特許技術調査業務に従事。これまでの豊富な特許出願経験とは真逆の業務を経験することで戦略的特許出願は為せば成る(高率で権利化できる)ことを確信。
若手時代のデバイス研究開発に始まり、大学との共同研究、国家プロジェクトリーダーなどの経験豊富。工学博士。億近ゼミ一期生。
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【講師】
山本潤氏(元ヘッジファンドアナリスト・特許活用投資のプロ)
村上次郎氏(元大手メーカー研究者・特許先行調査業務従事中)
楠浦 崇央氏(発明塾塾長)
【日時】
9月8日(土)10:00~16:00
※終了後、懇親会もあります。もちろん講師陣も参加します。
【場所】
東京都・秋葉原
【参加費】
20,000円(税込)
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