今週(7月2~6日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で516円37銭下落し(率にして2.3%の下落)、2万1788円14銭で取引を終えました。3週連続の下落です。
貿易摩擦拡大、中国をはじめとするアジアの株式市場下落への警戒感などから、2日(月)の日経平均株価は前週末比492円58銭の大幅安となりました。その後も、中国景気への懸念、中国および米国の株式相場の下落などを受け、5日(木)まで4日続落。週末の6日(金)は、トランプ政権が対中制裁関税を発動したことで、「一旦は悪材料出尽くし」との見方から、反発しました。
個別銘柄を見ますと、日経500種平均株価の採用銘柄で下落率の首位は、良品計画(7453)でした。第1四半期(1Q)の決算は好調でしたが、中国の販売動向を懸念した売りに押されました。
同社株の動きを振り返りますと、16年夏に急落したことが思い起こされます。この時も、業績面の不安はありませんでしたが、小売株を中心とするディフェンシブ関連株が一斉に売られました。
英国が国民投票でEU離脱を決定した直後でしたが、主要国の長期金利が上昇に向かい、景気敏感関連業種が買われる動きと連動したわけです。17年の世界同時好況を先取りした相場展開であったように思います。
良品計画株価はその後、好調な業績を背景に、順調な上昇トレンドを回復しています。
今回も押し目買いの好機ではないでしょうか。
(水島寒月)
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