梅雨入り後はやや肌寒い日々が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 季節の移ろいとともに変化が見られる花々と同様、株式相場の潮流にも変化が見られます。振り返ると1月23日に高値をつけて調整に入った株式相場も5か月を経過しようとしています。

 株式相場は強気と弱気が織り成す世界。調整を少しずつ抜け出そうとしている中ではあっても弱気の意見もまだ残っていますのでそう一気にはいかないということですが、米NASDAQがリード役となって、再び上昇の展開に向かうという強気の意見に一縷の望みをつなぎたいと筆者は考えています。

 弱気の意見にはリーマンショックから10年を経ようとしている中で次の大きな調整局面が世界の株式相場には待っているとの意見があること。世界貿易戦争の勃発の兆しもそうした弱気の意見に加担してきます。

 強気対弱気は別の言い方だとポジティブ対ネガティブになります。
 ポジティブだとリスクテイク(買い)しようとする原動力になりますが、ネガティブだとリスクオフ(売り)の行動につながります。単純に利益確定売りならば良いですが、ネガティブな意見を基に売り仕掛けする行動も想定されます。

 世界の投資家は様々。強気派の意見についていくか、弱気派の意見で売り仕掛けするのかは投資家のスタンスにもよりますが、そうした強気と弱気が戦いながら相場を形成している点は昔も今も変わりはありません。


 時は2018年6月18日。
 日本では既に2020年夏に開催される予定の東京オリンピック後の景気の落ち込みを心配し始めているようです。前回の昭和39年の東京オリンピックもその後の証券不況が起きたりしましたので、当然の話ではありますが、過去の失敗経験を踏まえた政策対応が日本にはできうるだろうとポジティブに考えておきたいと思います。

 ですから過度に強気とならず過度に弱気にもならない中立的な運用が今しばらくは続くのでしょうが、こうした相場展開は個別銘柄への対応にも影響をもたらすことになります。


 投資家の皆さんは投資された銘柄の株価が上がったり、下がったりと変動しながらの推移を眺めておられるものと思います。株価の変動のパターンを捉えて短期運用するか企業業績の未来に期待しながら中長期スタンスでの投資に努められるのかによって運用成果は異なりますが、億の近道では基本的に後者をベースとして考えております。

 ここから強気でいくか、弱気でいくかやや難しい局面になっては参りますが、ぜひご一緒に引き続き楽しんで参りたいと思います。


(炎)


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