日本の株式相場が波乱の展開となる中で個別銘柄も再び頭重い展開になっているようですが、こうした局面だからこそ今後の展開に関心が高まっているものと拝察致しております。
山あり谷ありの株式相場に訪れた試練は過去何回もあって今回の波乱相場に対して楽観的な意見が早くも出ているようですが、筆者もそうした見方をしています。過去の経験からは調整期間が2、3週間ではまだ短いとの印象はありますが、いくつかの理由でそうした考えを持つに至っています。
その中の一つが多くのバリュー株の存在です。
現在、株式市場には約90の銀行株を除く3650の銘柄が上場していますが、そのうちの約1300社余りの銘柄がPBR1倍を割れています。地銀など銀行株自体も今や低PBR銘柄、高配当利回り銘柄の代表的な存在となっています。更にはこのうちの約250銘柄がPBR0.5倍以下の水準となっており、その中には低PER、高配当利回りの銘柄も存在しています。
バリュー株の存在は下値不安のある株式相場にとっては安心感を与えてくれます。換金売りが出ても新たな買い手が絶えず買いの手を入れてくれる可能性があるからです。これは日本株の救いかも知れません。
一方では低PBRを放置した企業の存在が株式相場を重くしているとも言えるので、こうした状況は現在の日本の株式相場の特徴を示しているとも考えられます。
またPBRが10倍を超えている銘柄も100を超えているのが日本の株式相場の特徴でもあります。PBR10倍を超えて取引されている銘柄の多くは今後の成長性を期待されているか現に業績の急拡大が続いている銘柄です。
現在、東証1部市場の平均的なPBRは1.31倍となっていますので、まともな銘柄だとこの前後で評価されている筈なのですが、残念ながら高PBRで成長期待が高い銘柄ほど活発な値動きをしがちなため、投資家の多くはそうした銘柄に目を奪われがちです。
それもまた短期的には致し方のないところではありますが、既にこうした銘柄にはプレミアムがついていて、高い成果が得られるのかは疑問です。それでもそうした銘柄は適度な流動性を備え、テクニカル上の良さがあったりして投資家の関心は高いようです。
低PBRで放置されている銘柄の中から評価を高める銘柄が登場するとの思いから筆者は中長期的に高い成果が得られる可能性のある銘柄をその中から選定していますが、こうした状況は結果として日本株全体への投資による高い成果を生むとの結論が導き出されます。
問題は低PBRでなおかつ低PER、高配当利回りのバリュー株となっている企業の積極的な業績拡大施策がどのように打ち出されるのかになります。
そうした企業とのやり取りの中から今後高い成果を生む銘柄を探していくのがとても楽しみです。それにそうした銘柄にリスクマネーを投じる投資家の皆さんのアピールするのが私のミッションと感じている次第です。
(炎)
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