上場会社のミッションには業績向上に向けた挑戦的な活動と公正・正確な管理に加え自社のファンとなってくれる長期スタンスの投資家への対応が挙げられます。
従業員や取引先、既存株主への訴求に加えこれからファンになってくれる新投資家に対して積極的に訴求するIR担当者の頑張りが求められます。
株価が4,5年前の20倍になった平田機工(6258)も新IR担当者の頑張りが高株価に結びついた事例と言えます。
私は企業評価の一つに企業IR担当者からのリアクションに評価のポイントを置いています。
ある外食系のIR担当者などこちらからの質問に対して全く無視しているケースがかつてありましたが、その後の株価は長期低迷と言う結果につながりました。
IR担当者は経営トップの次に来る要職だとある投資家は企業訪問のたびに語っていますが、まさにその通り。投資家は直接多忙な経営者からヒヤリングすることは難しくIR担当者にその企業の評価情報をまず求めようとします。
先日、話題になったテノックス(1905)とはこれまで幾度となくやり取りして参りましたが、今回ほど緊張感がある状況はありません。なぜなら四半期決算が例年以上に好調な中で大型杭打ち工事で不具合(高止まり)が生じ元請けとの交渉が続いていると見られるからです。
元請けとの交渉で具体的な費用発生が決まってその中身の発表を待っている段階にある中で昨年からIR担当となった執行役の頑張りが求められます。
こんな時だからこそネガティブなリリースに負けない積極的なIR情報を出してほしいものです。同社の株価は現在1171円。現状の予想EPS129.7円ですからPERは9倍。PBRは0.7倍、配当利回りは2.47%の割安感のある水準。予想EPSが下方修正されたとしてもPBRや配当利回り面での下支えは可能。
ここは投資家各位に過剰な弱気に傾かないよう要請したいところです。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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