今年も色々とありました。
まずは米国トランプ政権の誕生と混乱、日本では森友や加計などの政治家の脇甘問題の発覚、そして急浮上した衆議院選挙と希望の党の盛衰、ミニロケットマン騒ぎ・・・などなど、落ち着きの無いと言いますか、節操の無いニュースが続きました。今のところどれもが何も解決されていませんし、北朝鮮情勢はいよいよ危なくなりつつあります。
中には心温まる、そして称賛されるニュースも多々ありました。
もちろん諸外国の紛争やら事件やらの解決も大事ですが、まずは国内の構造改革に取り組まねば将来が見えない(良い影響を世界に及ぼせない)との危機感は、今や国民の誰もが共有しています。
であるにも関わらず、大手ゼネコンの談合や商工中金の不正融資など、20世紀を彷彿とさせる情けないニュースが絶えません。この手の問題は、どれもが根っこは全て政官業の癒着構造によって生まれています。
地方議会と地方行政の癒着、繋がる業界での腐敗・汚職、その神輿に乗ったゴキブリ族議員と主務官庁との持たれ合いなど、有機的に不正な天下りや利権が温存され、結果として構造改革が進まない・・・。縦割りと天下り組織(接着剤)の存在こそがモラルハザードを引き起こす張本人です。
日本国を運営する中枢においてモラルハザードの問題を抱えたままの構造では、何時まで経っても日本の改革は進みません。改善するには思い切った開示への政策対応などが必要なのですが抵抗勢力が強過ぎて身動きが取れません。
与野党を問わず、諸悪の根源である「ゴキブリ議員を生み出す選挙や政治制度」を真剣に見直さねば日本は衰退への道を歩み続けます。議員バッチにしがみ付くだけのゴキブリ候補を落選させるため、どうしたら大胆な政治制度改革が出来るのか?
何処の国も、民主主義国は似たような問題を抱えたまま新しい年を迎えるのでしょう。そして中国のような独裁国家では別の大きな(抑圧と言う)問題を孕みながら・・・。
金融の世界ではビットコインなど仮想通貨市場が急拡大しました。
単なる価格の上昇に留まらず、これからはより一層フィンテックの用途と影響力が広がり、中央銀行が発行する従来通貨の相対的なパワーダウンが続くことを予感させます。
新しい金融環境の到来とともに様々な不安要因を抱えたまま、来年も「何となく低金利」の状態が続くのではないか?今の我々には予想できない金融市場が現れ、それが新たなバブルの要素になるのではないか?・・・などと考えている次第です。
本年も読者の皆様、そして関係する皆様にはお世話になりました。
皆様、ぜひ良いお年をお迎えください。
街のコンサルタント 拝
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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