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株式投資の一考察(その1:株価について)

2017/10/03 23:41 投稿

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 株価は日々どのように形成されているのか?

 この話に耳を傾けて頂ければ株式投資への興味は一気に高まっていくと思われます。

 普段取り組まれている株取引に必ず付きまとうのが株価。株価の不思議な世界をこれから何回かに分けて解説していきたいと思いますので宜しくお願いします。


 株式会社という組織の存在がこの話の始まりです。

 つまり株式という株主総会での議決権と利益の中から配当金を受け取る権利証の価値の変動を具体的に数値で表したのが株価の変動だと考えて頂いて良いかと思います。

 株式会社を創業した企業経営者は自分だけのお金で利益追求を行うだけではなく多くの株主を集めてスケールの大きなビジネスをやろうと考えるに至ります。

 何事もビジネスには元手(資本金)が必要なのは言うまでもありませんが、ビジネスの発展には更に大きな資本金が必要になることが次のステップの話となります。
 100万円の元手でできる事業と1000万円の元手でできる事業、1億円の元手でできる事業には自ずと違いが出て参ります。

 資本金は企業経営のスタートアップの時期から付きまとい、発展の過程で増殖をすることになります。


 企業は社歴を重ねていく過程で飛躍を図ろうとIPO(初めて株式を一般に売り出して多くの面識のない投資家に保有してもらうこと)を実現し、プライベートな組織から公的な様相をもつ組織に変わっていきます。ただ、IPOには企業の社会的責任が求められることから当然のごとく審査がかなり厳密になるためそれまでのハードルは高いのが現実です。


 めでたくIPOに至った企業には既存の投資家とともに新たな投資家が加わります。企業の価値はどれだけ利益を上げるかにかかっています。

 売上から原価を除く粗利益、更にはそこから販管費を差し引いた営業利益、更に営業外の収支を加えて経常利益が企業価値の計算上の根拠となります。

 更には特別損益を加え、法人税などを除いた当期利益が株主となった投資家の配当の原資となります。これを発行済み株式数で割った一株当たりの利益(EPS)が計算されます。このEPSから配当金としてどれだけ株主に分配
するかを株主総会で提議され一株当たり配当金という形で総会後に株主の元に送られることになります。
 EPSの配分の比率を配当性向と言います。


 企業は長期にわたって存続する必要があるため何が起きても大丈夫なように、また成長のための投資を行うため一定比率は内部に蓄積しないとならないというのが一般的な考え方です。企業の配当性向の決定は経営陣に委ねられていますが、株主はそれが聞き入れられるかどうかはともかく配当性向を高める要求も可能です。
 唯一株主総会がそうした要求の場になります。


 予め取り決められた企業の発行済み株式数のすべてが売買の対象になることはないと考えられますが、主に浮動株と呼ばれる部分を対象に投資家間での取引が市場を通じて行われる結果、株価は日々変動を示しています。

 株価は様々な要因で日々変動を見せますが、何らかの理由で売りたい投資家と何らかの理由で買いたい投資家がいてそれらのニーズが価格で合致して株価が形成されていると考えて頂くと良いかと思います。


 次回はその具体的な売りと買いの動機を見ながら株価の成立の仕方を考えてみたいと思います。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)



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