今週(8月28日~9月1日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で238円86銭上昇し(率にして1.23%の上昇)、1万9691円47銭で取引を終えました。7週ぶりの上昇です。
週初から円高や北朝鮮の弾道ミサイル発射(29日)に伴う軍事緊張へ警戒感から、日経平均株価は続落して始まりました。しかし、30日は「米朝の軍事衝突には至らない」との見方が広がり反発。米国株の上昇、外為相場での円安傾向などを受け、1日まで3日続伸となりました。
来週は北朝鮮の建国記念日(9日)を控え、再び軍事緊張への警戒感が高まりそうです。北朝鮮は昨年、9月5日にスカッドミサイルを発射。建国記念日の9日には核実験を実施しています。
新発10年物国債の利回りが再びマイナス圏に突入したこともあり、外為相場で円高が進行する可能性もあります。
今晩発表される米国の8月の雇用統計の内容が市場予想に及ばないようであれば、円高が一段と進行することも考えられます。
ただ、国内企業の業績は堅調です。
特に、設備投資増を背景とするFA関連、ハイテク関連は中期的な収益拡大が見込めるものと思います。今後、調整局面を迎えるようであれば、押し目買いの好機ではないでしょうか。
(水島寒月)
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