好業績銘柄と業績悪の銘柄間で二極化相場が展開されています。
誰しも好業績銘柄にリスクマネーを投じたいとは思いますが、それがいつまで続くのかが問題です。反対に業績悪が発表された銘柄は大きく値を下げていますが、四半期の推移の中で一過性で終わる可能性のある銘柄も存在します。
企業は業績を向上させるために先行投資を行い、その結果は短期的に利益が減ることにつながります。これを見た投資家は限られた資金を有効活用するために業績悪銘柄を売って、好業績銘柄を買うという行動に出ますので二極化が更に続くということになるのです。
株価の変動は実に面白いものがあります。
あれほど人気化した銘柄が何事もなかったように不人気を極め、一方であれほど値を下げ続けた不人気銘柄が、いつの間にか人気銘柄になったりもします。
こうした株価の変動は一定のリズムをもって上げ、下げを続けていることに投資家は気がつくべきです。
また、株式には財務内容やブランド力、成長性などでその時々の価値を備えています。あの東芝がブランド価値をなくし存亡の危機に陥っているような出来事が上場企業には起きてしまいます。
株価は結果としてトレンドを形成しますが、企業は絶えずこのトレンドを上向くように努める必要があります。
自動車業界ではマツダ(7261)がガソリン車の大幅な燃費向上を実現する圧縮着火技術を開発し、そのエンジンを搭載した車を発売するとの発表を行いました。このような新技術を開発するモノづくり魂が日本企業には求められています。これが新たな評価のトレンドを高めてくれるのかも知れません。
先行投資を重ねない企業の存続は先行きがないとの危機意識が経営陣には求められています。先行投資というキーワードが実行に移されることは投資家にとってはむしろ評価の対象となることを改めて認識しないとなりません。
(炎)
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