産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/
7月号連載記事
■すでに起こった未来を探す。未来を予想することはできない。
人間とはいったいどのような存在なのか?と問われたとすれば、答えは無限に等しくあるでしょう。
私が一番気に入っている答えは「人間は神とサルの間に存在する」というものです。つまり、「ある時は神様のように崇高であり、逆に、あるときにはサルのように本能に従って行動するのが人間である」ということです。ただし、人間はサルでも神様でもありません。そこにははっきりとした線引きがあります。
例えば、神様にできて人間にできないことの一つに「未来を予想する」ことがあります。神様には未来がお見通しであっても、人間にとっての未来は、まさに深い霧の中に存在するのが現実です。
年末、年始になると新聞や雑誌で「景気・為替・株価見通し」の特集が組まれ専門家や著名人の予想が華々しく掲載されますが、このようなものは、パチンコの出玉情報や競馬の勝ち馬情報以上の意味はありません。翌年の特集で、前年の予想の成果の検証が行われないこと自体が信頼性の無さの証明です。
バフェットは「私は未来を予想することができない。また、もし『未来を予想することができる』と主張する人間がいるのなら是非お目にかかりたいものだ」と、色々な場で発言しています。
いまだにバフェットの目の前に「私は未来が予想できる」と主張し、その証明を行う人間が現れないところを見ると、やはり「未来を予想できる人間など存在しない」と考えた方がよさそうです。
「投資の神様」と呼ばれるバフェットが、未来を予想しないで、どのようにして投資で大成功を収めたのか不思議に思われる方が多いかもしれません。実は、投資で成功するために、未来を予想することなど全く必要ないのです(投資を行うのに「予想が必要である」という社会通念は全くの間違いです)。
バフェット自身の言葉を借りれば「未来の予想はできないが、いつかやってくるであろう危機に備えることはできる」ということなのです。
日本は地震国で、いつか再び大きな地震がやってくることはほぼ間違い無いでしょう。しかし、何年・何月・何日にどこに地震がやってくるという予想はまず当たったことがありませんし、「当たった」と騒いでいるケースは極端な拡大解釈か偶然の一致にしかすぎません。
しかしながら、建築物のしっかりとした耐震基準を定めたり、定期的に避難訓練・防災訓練を行ったりすることによって、被害をより小さくすることは可能ですし、場合によっては人的被害をゼロにすることも可能でしょう。
続きは、産業新潮
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7月号をご参照ください。
(大原浩)
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
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