株式を上場していると結果として投資家から評価を受けて株価が日々変動します。
企業の評価は基本は業績の数字に基づくことは誰の目にも確かなことですが、尺度の大きさをどうするのかは投資家個々人で異なります。
PER、PBR、配当利回りといった尺度で評価された株価が一般的になっていることがまずは投資家の頭に入っているものと思いますが、これに時価総額の考え方や将来性、資産内容、ブランドなどの知的財産を加味しながら評価するとなるとなかなか一筋縄にはいかないことになります。
また、同じ業種であっても人気度や需給などによっても評価は異なります。
業種ごとにも評価の度合が異なりますのでことさら複雑な様相を呈することになります。
IPOしたばかりの企業は業績に対しての信頼性に不安が残りますが、それが下方修正されるか上方修正されるのかによって評価が異なってきます。
株式市場にはトヨタ(7203)のような規模の大きな会社でもPERが市場平均よりも低い銘柄もありますし、将来の利益拡大を見込んでPERを高めている銘柄もあってこのあたりを読み取ることが運用には不可欠となります。
いわゆる低PER銘柄は万年割安銘柄として存在している場合が多く、中にはPERが5、6倍でPBRが0.6倍以下、配当利回りが4%近いあるような割安な銘柄も見出すことができます。
日本の株式市場にはまだまだこうした割安感のある銘柄が数多く存在していることもあって、企業業績の向上と評価の高まり次第では投資家の資産が増えていくチャンスがありそうです。
例えば、本コラムで取り上げることの多いテノックス(1905)は、時価858円ですが今期予想EPS129.7円で同PERは6.6倍。市場平均PERが14,5倍なのに比べてダントツに低評価です。
PBRも0.56倍ですし、配当利回りも3.38%となっています。
でもなぜ高く評価されないのか、これは敢えて今回は触れませんが、投資家の評価の結果だけに仕方のないところです。
業種のせい?過去の業績推移のせい?IRに力を入れていないせい?
今や東証1部に昇格することになった平田機工(6258)もかつてはそうした銘柄の一つでしたが、ダントツに業績が向上した結果とIRへの注力結果で株価は3年ほどで20倍にもなってしまいました。
投資家の未来は明るい。なぜなら企業評価は難しいけど日本にはそうした評価不足の銘柄が探すといっぱいあるからです。
(炎)
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