何もよりによってこんな株を買わなくてもと言われそうな銘柄を敢えて選んで投資する投資家がいるとします。それはあるこだわりがあってのものではありますが、私にはそうした投資をネガティブに言う必要はないと思います。
情熱投資家の相川伸夫氏がデビューし、山王(3441)を熱く語ってから株価が何倍にもなった。この事実は否定できませんが、これとて誰も見向きもしない株にスポットライトを当てたからに違いありません。
昔から株式に投資しているベテラン投資家や一般個人投資家が決して手を出しそうもない銘柄に独自の視点で成長の芽を見い出すことでそれをポジティブな評価で賛同した多くの投資家が一票を投じた結果の株価上昇があったとすれば今後もこうしたマイナー銘柄投資が成果を高める可能性があります。
誰も見向きもされてない会社というのはおおむね低PERに甘んじていたりします。ないしはPERといった尺度ではなく、高いPERでも株価がまったく鳴かず飛ばずだったりもします。
3年前の平田機工(6258)がその類でしたが、同社は今や成長企業として多くの投資家が関心を寄せるに至っています。
当時の平田機工はPBR0.4倍という評価。一体何のために上場しているか分からないような評価に甘んじていましたが、今は違います。
予想以上に業績が伸びPERもPBRも既存の一流企業以上の評価を受けるに至っています。
投資家が陥りがちな流動性重視の銘柄選択を捨て、今こそ誰も見向きもしないような銘柄を選定して買っていこうではないですか。
それは地方にこそたくさん埋もれています。
流動性がなくてもまったく気にしないでコツコツと時間分散してバイ&ホールドを続けること、時に途方もない時間を要すかも知れませんが、そうした気長な投資スタンスとともに発行体企業への何らかの格好でのアプローチが必要になります。
本来の投資家はそうした企業とのコンタクトを前提にした活動が求められます。
自分でアプローチしたくないなら証券会社に依頼すること。証券会社に支払う手数料はそうした実活動への対価として払うべきなのです。
でも今やネット証券全盛の時代。
誰も見向きもしないような株を調査してくれる奇特な証券会社など存在しない。
ぜひそうした時に私に声掛けしてみて下さい。何かお役にたつかも知れません。
ということで私の調査対象は誰も見向きもしない東京以外に所在する中堅以下の企業ということになります。以下にそうした銘柄例を掲げておきます。
【誰も見向きもしないような銘柄例】
(詳細内容は有料メルマガにて報告予定)
1)尼崎に本社を置くA社(JASDAQ)
何を間違ったのか一昨年10月に10株を1株に株式併合(今あちこちで流行中)実施し、おかしいぐらいに流動性がなくなった銘柄。
結果、業績が向上しているのに誰も見向きもしないため株価はジリジリと上昇はしていても、PER5.6倍、PBR0.6倍、配当利回り2.37%の水準にいまだに放置されている誰も見向きもしないような研究開発型の銘柄。
2)福岡に本社を置くB社(Qボード)
何も好き好んでQボードの銘柄など買う必要はないと言われそうですが、時価の今期予想配当利回りは4.4%。
Qボードだからとは言え、高配当利回りは魅力。業績向上すれば25円配当を30円にする可能性もあり、そうなれば時価配当利回りは5.3%に高まる可能性があります。
メガソーラーの特需があった2013年から2015年にかけ儲けたお金50億円で戦略的なM&Aを実施する計画で既にゴム加工会社を傘下に入れています。時価総額は実質現預金並みの40億円の水準です。
3)東京都中央区に本社を置くC社(JASDAQ)
地味な業態で人気薄。時価はPER6.5倍、PBR0.43倍、配当利回り2.6%(今3月期に設立70周年記念配実施を先週末に発表)。
いずれにしても誰も見向きもしない銘柄を買うには相応の勇気と決断が必要です。じっと待つ姿勢が求められますので忍耐強い人にしか向きません。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。