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情熱投資家、相川伸夫が語る注目銘柄 テノックス(1905)その2

2017/02/23 05:21 投稿

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 情熱投資家の相川伸夫です!!
 億の近道への執筆4回目。

 自分の熱い想いを少しでも読者の方々に届けられていれば幸いと思いながら現在執筆しております。

 前回1月23日の億の近道で取り上げさせてもらったテノックス(1905)について本日はアツく語らせて頂きます!!


■テノックスは割安銘柄から成長銘柄に変貌する


 テノックスは皆様ご存じのように割安高配当銘柄です。
 しかし、今回企業訪問させて頂いて、割安なだけではなく、成長銘柄に変わるんだという確信を得ることができました。

 テノックスは基礎工事及び地盤改良にかけて業界のトップレベルの企業です。
 また、技術開発とその技術の普及に対する強い情熱も間違いなくトップレベルの企業でしょう。
 同社における工法は多種多様のニーズがありますが、皆さんにぜひ知ってほしく熱く語らせていただくのは戸建て向け【ピュアパイル工法】です!!

 この工法はこれからの成長の源泉になるでしょう。


■【ピュアパイル工法】とは何か?


 皆さんは地盤改良というものについてどのくらいご存じでしょうか?

 地盤改良とは『軟弱地盤を建築物に耐えれる強度に補強すること』です。
 各社が公表している調査データによると約4割の日本の住宅には地盤改良が必要とのこと。

 建築着工統計調査報告(国土交通省総合政策局建設経済統計調査室平成28年4月28日公表資料)によると、日本での年間戸建て件数は約65.8万戸。この4割にあたる26.3万戸には地盤改良が必要ということになります。

 地盤改良には様々な工法があり、ハウスメーカーや工務店などの業者によって謳い文句も大変バラエティーに富んだものがあります。

 この中でも最も普及しているのはテノックスの開発した柱状改良工法です。
 これは地盤の土とセメントを混ぜ、地中に合成杭を造成する工法になります。
 この技術は今からおよそ30年前に考案、特許を取得し、基礎工事と地盤改良の両方で大活躍したのです。そして数年前にこの特許の権利は消滅し、今では大多数の業者のスタンダード工法になっているまでに普及しています。

 特許切れは企業にとって大変痛手です。
 しかし、技術開発にかけての情熱の高いテノックスは柱状改良工法を凌ぐ『ピュアパイル工法』の技術開発に成功し、特許の取得にも成功しました。

 新技術『ピュアパイル工法』は地中に釘のような掘削ロッドを差し込み、その先端からセメントミルクと呼ばれる液体を出しながらロッドを抜くことで地中に土とほとんど混じり気の無いセメント杭(ピュアパイル)を造成する工法です!

 例えるなら地中にアイスキャンデーを作るようなイメージをしてもらうのがいいかもしれません。

 そして、これまでの混ぜ合わせる【地盤改良】と区別する意味で【地盤補強】と謳っているのです。


■【ピュアパイル工法】の優位点


1.一般の地盤改良の柱状改良工法に比べて施行に係る納期が約1/2で早い=安い
2.柱状改良工法と比べて柱1本あたりの強度は約3倍
3.地盤の土と一切混ぜないから均一の品質保証が可能(柱状改良では品質がばらつくのが問題だった)
4.柱状改良工法では施行できない腐植土層でも施工できる
5.残土がほとんど出ないから産廃処理不要=安い&環境に良い
6.掘削深度とセメントミルクを流し込む流量で品質管理が出来るので施行管理が極めて簡単⇒品質の見える化
7.特別な施行機を新規に必要としない。(業者が参入するための初期投資が極めて少額で済む)
8.柱状改良工法とピュアパイル工法にかかるセメント代は同程度=工期の早いピュアパイルは労務費が安くあがる

 上記についてより理解されたい方は下記のURLから施工の動画もあるので一度見てみてください。

<ピュアパイル工法普及振興会>
http://www.purepile.jp/about.html


■【ピュアパイル工法】の収益構造


 テノックスの収益構造が変わるというのはまさにこの部分に関しての変化にあります。
 ピュアパイル工法は大変優れた技術です。しかし、この工事をテノックス自らが施行することはありません。この工事を請け負うのは<ピュアパイル工法普及振興会>に加盟している加盟店及び許可証を取得した施工業者になります。

詳しくは↓のURLを見るとよく伝わると思います。
http://www.purepile.jp/organization/index.html

 フランチャイズ展開によりテノックスは技術提供をするとともに、各種研修会などのサポートの対価にロイヤリティー収入が入るようになります。
 1工事あたりのロイヤリティーは守秘義務により当然不明ですが、仮に最低利率で考えても3%はあると思われます。

 ピュアパイルにおける工事費は大体100万円だとのことです。一般に投稿されている個人のブログなどでも近い数字だったのでそのあたりの金額だと思われます。

 仮に3%だとしてロイヤリティー収入を試算してみます。

100万円×1万戸×3%=3億円

↑が営業利益になります。

 冒頭で話したように日本には何らかの地盤改良が必要なニーズが年間約26.3万戸ほどの市場があります。

 数年前このピュアパイルの特許を取得し、事業展開を始めたときの加盟店は数社でした。今では一次加盟店で約40社、施行を請け負う二次で約80社を超えるほどの急成長ぶりです。

 施工実績でもその成長を知ることが出来ます。

 41期  ⇒ピュアパイル開発
 42期  ⇒建築技術性能証明取得
 43期  ⇒年間1900棟施行
 44期  ⇒年間4400棟施行
 45期  ⇒年間5900棟施行
 46期  ⇒年間8000棟施行
 47期今期⇒年間10000棟超えるか?

 フランチャイズ展開での事業拡大には限界がありません。
 そしてこの【ピュアパイル工法】に必要な施行機は地盤改良をする業者なら必ず持っている機械だけで施工できてしまいます。

 自社が開発した柱状改良工法が普及し、特許が切れたのであれば今度はその普及した改良機にプラスワンすることで施行者もお客も喜ぶ技術を今度は世の中に普及させる。
 大変すばらしい企業努力だと感心しました。

 市場シェアの1割を取れるだけでも26000棟で営業利益で約8億円。
 成長銘柄としての素質を十分に感じます。


■企業としての株主への姿勢


2月17日(金)終値815円
 時価総額62億円
 PBR0.54
 PER6.26
 今期予想売上高185億
 今期予想営業利益13.2億

 「企業として投資家様からのこの評価は情けないと感じている」という言葉が大変印象に残っています。

 この会社は成長と変革への大きな進路の変更を始めています。

 テノックスは現在ジャスダックに上場していますが、少し状況を変えれば1部昇格も難しくはないと思います。

 現在の単元株主数は939名。
 1部昇格条件のひとつである単元株主数2200名などは株主優待を導入するだけで十分にクリアできるのではないでしょうか。
 1000円のクオカードの株主優待を導入した企業は前年比で3000人ほど単元株主数が増えたりしているのはよく見るものです。
 そして3000人分のクオカードにしても300万円足らずでできてしまうので、下手な広告費よりも安いものではないでしょうか?

 もちろんここら辺は私個人の勝手な推測にすぎませんので変な期待はしないでくださいね(笑)。


 大変長文になりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございましたmm(_ _)m

それではまた。


『全力全開全力前進!!!』
(相川伸夫)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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