10月になると現在の大学3年生の就職活動が早くもスタートします。
あっという間の大学生活の中で就活は未知との遭遇の連続でもあります。
非日常的な就活活動を支援してくれる機関も現れて、大学生やその親御さんの悩みに応えようと頑張っています。
私もそうした就活ゼミを主催する企業と交流をもっていて週1回は顔を出しています。
就職活動は投資家が有望銘柄を見出す活動に似ています。
学生時代の就活はその就職先の企業と一生のおつきあいをする覚悟で臨むことになりますが、残念ながら経験を積み重ねてキャリアアップしていく方の方が多いのかと推察されます。
就活は会社四季報と似たような就職用の情報誌などを用いて意にかなった企業にアプローチして最終的に内定までこぎつける一連の活動だと理解されます。
景気によって就職内定率が高まったり低下したりとしますが、就職先選びも銘柄選びも共通したところがあります。
投資対象となる銘柄選びは短期・中長期に分けて企業がどのように成長し株価に反映されていくか、リスクや配当金はどうかなどを自ら判断しリスクマネーを投じることで実践されます。
一方で就職先を選ぶのも就職候補企業の発展性や待遇などを自ら企業と面談して判断材料を得ながら最終的には1社に絞り込まれます。
投資家は数社に分散投資してポートフォリオを構築できますが、学生は最終的には運命を1社に託すことになります。
わずか半年余りの短い期間に結論を出していくのは長い人生の中では酷な話。投資家は何回も失敗を繰り返してもすべてが自己責任ですが、就職活動も自己責任とは言え、そう失敗を繰り返す訳にはいきません。そう簡単に退職する訳にはいかないこともあってそこでは少なくとも3年以上の社会生活を就職先の企業の下で過ごすことになるわけです。
ベストな就職先を見出すこととベストな株式投資先を見出すことは似ています。
過去の社歴で蓄積された有形無形の資産はこれから就職する学生さんにとっての活動原資や活動のインフラともいえます。安定成長型の企業には市場の評価が相応に与えられ、案外楽しい職場環境が待っている可能性があります。
一方で急成長中の企業の株式市場での評価は高いPERに代表されるような高い評価がなされます。こうした成長企業にはたくさんのライバルが入社しそれぞれが切磋琢磨しながら自分のポジションを得ようと必死に働くことが求められるのかも知れません。
最悪なのは先の見えない企業です。就職先として選定することも投資家が投資先として選定することも最悪の結果を数年後にもたらしてしまう可能性があります。資本効率が悪く、更には市場での評価が低くPERが10倍以下に甘んじているような企業の多くは就職先として選定するのは避けるべきですが、そうなると日本の多くの上場企業がこうした企業に該当してしまいそうですが、ROE8%以上を維持し継続的に人材採用に努めている成長指向の企業を選ぶことがなんとなくではありますが、就活生にとっても投資家にとっても必要なことなのかも知れません。
株式投資など経験にない就活生も投資家の気持ちを知るために少額マネーで株式投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。そこで使われる物差しは単純に言えばPER、PBR、配当利回りでしょうが、就活生ならではの新たな投資尺度に就職尺度を組み合わせたノーベル賞もののアイデアが出てくることを期待しています。
(炎)
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