今週(8月29日~9月2日)の国内株式相場は、日経平均株価が週間で564円97銭(3.3%)上昇し、1万6925円68銭で取引を終えました。3週ぶりの上昇です。
8月26日にワイオミング州ジャクソンホールにおける講演で、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が「利上げの条件は整いつつある」と発言したことで、米国の早期利上げ観測が広がり、外為相場で円安が進行。自動車など輸出関連株が買い戻されました。
9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)は20~21日に開催の予定であり、日銀の金融政策決定会合も同じ20~21日に開かれます。FRBの利上げ、日銀の追加緩和への思惑が高まりますが、果たしてどうでしょうか。
本日(2日)に発表予定の米国の8月の雇用統計に注目が集まります。
米国のルー財務長官はこれまで「ドル高・円安」の動きを牽制する発言を再三にわたって行ってきました。ドル高が再燃することは、これまでドル高批判を繰 り返してきたトランプ共和党候補を利することにつながります。雇用統計の結果にかかわらず、9月には利上げはないと考えますが、いかがでしょうか。
(水島寒月)
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