なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=「"政策に売りなし"を実感できる相場環境になってきたことを歓迎したい」=
(有料メルマガ第281回・2014/6/10配信号)
※注 2014年6月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
PERやPBRなどの投資指標から考えれば、信じられないほど安値に売り込まれたままで、なかなか浮上できない日本株ですが、このような投資環境になっ てきたことから、いままでなかなか上がらなかった低PER銘柄が一斉にうごめき始めたように感じた6月6日の日本の株式市場でした。
低PER、低PBRであり配当利回りまたは配当優待利回りも高いけれど、少しも上げなかったり、一時的に上がっても、すぐに利喰いされて売られて下げて しまうので、コラムで研究銘柄の候補として挙げても、なかなか研究銘柄として取り上げにくかった銘柄群が先週、特に6月6日に大きく上に上がりだしたよう に感じています。早く上げたので6日に少しお休みして下げた銘柄もありますが、基本的には右肩上がりの動きを続けてくれると期待したいと思います。
【中略】
よくマーケットで勝てるのはマイノリティーだという話を聞きますが、通常は株式投資でも人生でもマジョリティーについていくほうが確実に良い成績とかメリットを受けられます。
株式投資でもトレンドフォローのほうが通常は成績が良いです。ただし大きな波乱が起き、相場環境が激変したときはマイノリティーが大きく勝ちます。マジョリティーが値段に関係なく生き残る為に市場から逃げ出すからです。
「政策に売りなし」というのは、政府が株価を持ち上げるような政策を打ち出してきたら逆らうな、という相場格言です。『政策に売りなし』というのはこの『マジョリティーについていく作戦』そのものです。
【中略】
しかし5月に日本株は久々に上昇しました。相場というものは、どんなもの(=株式相場でも為替相場でもゴールド相場など)でも人間の欲望と恐怖を変数と して機能しているので、自分に恐怖心が起きなくても、自分以外の投資家さんが恐怖でパニックを起こせば相場は下のほうに大きく動き、下げが恐怖をいや増す ことになり、更に下げを呼び込みます。マジョリティーはやはり強いです。
【中略】
そうなると、
1)今後の業績が良くなるか分かりきっている
2)膨大な含み益を持つ不動産を山のように持っている
3)現在持っている現・預金+投資有価証券の金額だけで時価総額を超えている
4)受取手形及び売掛金だけで全ての負債=流動負債+固定負債以上持っている
5)販売先のほとんどが官公庁やJR各社など倒産の不安がほとんどない企業である
このような条件のほとんどを満たしているような、恵まれた安心な企業の株価でさえ大きく下落することが起こります。
それが相場というものです。しかし普段から投資対象をしっかりと研究し尽くしているならば、この大きな下げはチャンス以外のなにものでもありません。
【中略】
これはマジョリティーが『政策に売りなし』に変わった。それならば『いつ買うか』『いまでしょう』という、ちょっと前に流行ったフレーズを心の支えに、 いままで頭を押さえられて低PERなのに上がれなかった、しっかりとファンダメンタルズをチェックして確認している銘柄を分散で買い増していく作戦が良い のではないかと考えています。
【後略】
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過去サンプル(研究銘柄)
銘柄研究 帝国電機製作所(6333)
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銘柄研究 ミライアル(4238)
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