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市場潮流

2016/06/14 12:35 投稿

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今週(6月6~10日)の国内株式相場は、日経平均株価が週間で40円87銭(0.2%)下落し、1万6601円36銭で取引を終えました。

 3日に発表された米国の5月の雇用統計が市場予想を大きく下回り、米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退。外為市場で円高・ドル安が急速に 進行したことで、週初から下落。週央には中国の景気に対する過度の警戒感が薄れ、上昇したものの、週末にかけては9日に発表された機械受注統計が低調な内 容だったことなどを受けて反落しました。


 米FRBの利上げは遠のいた感がありますが、来週14~15日に予定されるFOMCは、声明の内容なども含めてやはり要注目です。
 11月8日に予定される米大統領選が近づくほど、FRBの利上げは政治的要因から困難になるとみられるため、6月はなくとも7月に利上げが実施される可能性は残されています。

 日銀の金融政策決定会合は15~16日に開催されますが、「サプライズ」を好む黒田総裁が動いてくる可能性もあります。

 23日のEU離脱の是非を問う英国の国民投票なども控え、欧州の金融マーケットの反応もより神経質なものになってくると見込まれます。


 株式相場は「日経平均株価で1万6000円から1万8000円程度のレンジ」と予想していますが、海外情勢次第では、一時1万6000円を割り込む可能性もあるかもしれません。


(水島寒月)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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