なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
==「株価の動きに惑わされない胆力を鍛えたい」==
(有料メルマガ第205回・2012/12/4配信号)
※注 2012年12月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
流動性の高い銘柄は上げるときも早いですが、流れが少し変わると下げるのも早いところがデメリットです。
流動性の高い銘柄に投資するときは、株価の大きな変動に惑わされないことが大事だと考えています。
企業に投資したのではなく、あまりに株価を気にしすぎて『投資した企業の株価』に投資したようになると、どうしても乱高下に惑わされてしまうことが多くなります。
【中略】
私は、投資を検討する銘柄の『本質的な企業価値』というのは『資産価値』と『事業価値(利益を稼ぎ続ける収益力)』を総合したものだと考えています。
そして、その銘柄の『本質的な企業価値=資産価値+事業価値』と、その銘柄の『時価総額』とを比較して、割安だと判断したものについて研究銘柄として取り上げるようにしています。
バリュー投資家は、バランス・シートの『総資産』から『負債』を差し引いた純資産と企業の時価総額を比較して割安かどうかを判断して、純資産より時価総額が小さい企業を割安だと判断しています。
純資産と時価総額が同じなら、その企業のビジネスをタダで手に入れることができるという考え方です。つまり企業の『事業価値(利益を稼ぎ続ける収益力)』をタダで手に入れることができると考えるわけです。
【中略】
そして、歴史の古い日本の企業の中には、バランス・シートに計上されている土地の簿価である取得価格が低い(=安い)企業が沢山あります。
【中略】
また、企業が割安かどうかを考える際に、企業の収益力を見る場合に、過去の平均的な利益が100億円の企業があり、リーマン・ショックのような一時的な 理由で、今年の利益が10億円にしかならない、または赤字になる場合も出てきます。通常、株式市場では現在(=今年)の10億円または赤字をベースに株価 が形成されることが多いです。しかし一時的な要因を除けば、その企業が通常なら過去の実績のように100億円を稼げると判断できれば、一時的な要因で形成 された株価は異常値で割安になっていると判断してよいと考えることにしています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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また、コラムでは、「中国のバブル崩壊の懸念、米国大統領候補のトランプ氏の人気、中東のサウジとイランの対立の高まり。世界には不安の種が次々に生ま れてきている。日本でも熊本地震は、まだ終わる気配が見えない。為替相場の円高も進みそうな気配がする。でも業績や資産価値から考えて、あまりにも株価が 下げすぎている日本企業はいくらでも見つかる状況にある」と題し、株価と業績がリンクしない中でも、内需のカタリストを持つ企業群を見いだして研究し、来 るべきリバウンドに対応する重要性に言及しています。同時に、数銘柄を挙げて研究しています。
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銘柄研究 帝国電機製作所(6333)
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