短期的な視点、中長期的な視点とに分けて今後の投資スタンスを考えていく必要があるかと思われます。
投資のリターンは投資した企業の業績が向上し、配当を増やしたりすることで株価が上昇傾向を辿り時価総額も資産内容に見合った水準にまで膨らんでいくことによってもたらされます。
こう言うと簡単そうですが、企業が業績を向上させられるのかどうかを見極める目が重要です。そうした先行きを読み取る能力を備えていれば投資家は着実にリターンを上げることができます。
先行きが読めないリスクがあるからこそリターンが得られることを改めて投資家は認識しないとなりません。
先日開催された大阪に本社を置く自動車部品卸のSPK(7466)の説明会の後、社長とメールでやり取りしましたが、そこでもこれからの自動車があと数 年もしたら変わってしまい、同社のビジネスにどれだけ影響をするのかという点をどのようにお考えかを確認したかったからです。
EVなどのエコカーや自動運転車の登場などこれからの自動車が大きく変わると予想される時代の中でその修理部品を取り扱う同社の安定した成長が今後も続くと見るか、そこで停滞の時期を迎えるかによって同社への評価が変わってきます。
日本の上場企業で花王に次ぐ18期連続増配記録を続ける同社だけに、長期投資家の関心も高いかと思われますが、変化に時代こそチャンスと見るか同社のような安定成長型の企業の対応がますます気になります。
一方で三菱自動車の燃費不正問題が日本のブランドを傷つけ不信感を募らせていますが、そうした出来事を見ると投資家は長期スタンスでの投資ができなくなってしまいます。
シャープ、東芝に続いての三菱自動車で株式市場は老舗企業への投資を悪者扱いしそうな潮流が続きそうです。
大企業だから評価できる時代ではなく、日本経済をリードする長期的な視点で成長する可能性に投資家の目が向かう中で、直近のマザーズ指数が日経平均のパ フォーマンスを上回っているとすればそこには長期投資家の企業を見る目や評価する力が備わり出したと前向きに考えるべきなのかと思われます。
【SPK(7466)の評価】
時価1974円 今期予想EPS231.0円 同PER8.5倍
実績BPS 2746.24円 同PBR0.72倍
今期予想一株配当金63円 配当利回り3.19%(配当性向27.3%)
昨年高値2464円 本年安値1830円(▲25.7%)
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
コメント
コメントを書く