岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/06/22
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2019/06/09配信「「南キャン山ちゃん結婚」『なつぞら』『進撃の巨人』など時事ネタ+アスペルガーを天才にする脳治療レポート!」の内容をご紹介します。
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2019/06/09の内容一覧
- 前説と今週の『なつぞら』
- 『進撃の巨人』、ジブリパーク、山里の結婚
- 『アルジャーノンに花束を』解説
- 「わかる」ようになった、アスペルガー症候群のジョン・ロビソン
- 「集中力を維持する」装置と実験
- 次回予告
- 質疑と大陸間弾道視察ツアー
- TMS実験と声、色、音楽、感情
- 実験がロビソンの私生活に与えた影響
- TMSが普及した世界はどうなるか
- 『アラジン』感想と『結婚不要社会』紹介
『進撃の巨人』、ジブリパーク、山里の結婚
南海キャンディーズの山里、山ちゃんの結婚話について、ちょっとだけやろうと思います。
南海キャンディーズの山里亮太さんが、女優の蒼井優と結婚しました。これについて「美女と野獣!」とか、「ブサイクに希望」とか、いろいろ言われています。
挙げ句に、僕が見たら、「私も山ちゃんと結婚したい」と言う女の人のインタビューとかも出てきて、「本当かよ!?」と思ったんですけども。
まあ、これに対する反論として、「いやいや、山ちゃんというのは3高でしょ?」って言ってる人もいます。
「努力家で、高学歴で、身長も178センチと高くて、おまけに収入も高い。3高じゃないか」と。
じゃあ、どっちが本当なのか?
「ブサイクに朗報です! 山ちゃんでも蒼井優と結婚出来ました!」なのか?
もしくは、「実は3高だから選ばれただけ」なのか?
これについて、実は僕は、どっちにも微妙な違和感があるんです。
その話だけ、少ししようと思います。
結論から言うと「もともと、実力のある女の人というのは男を顔で選ばない」んです。
これが結論部分なんですけど、これを展開していきますね。
なぜ、女の人は、ニュースが出るまで山ちゃんに対して「ブサイクでありえない。無理」と否定していたように、男の人を顔で選ぶのかというと、そういった女の人には実力がないからですね。
蒼井優だって、山ちゃんがブサイクと言われているのは知ってるわけです。知ってるんだけど、別に山ちゃんと付き合って結婚しても、蒼井優は友達が減らないし、仕事も減らないし、周囲の眼が気にならない。ここがポイントです。
それはなぜかというと「蒼井優に実力があるから」です。
ヤクザの女というのは、美人が多いです。ヤクザって、だいたい美人と付き合うんですよね。
それはなぜかというと、「ヤクザというのは、実力がない、自信がないから」ですね。そして、実力がなかったり自信がなかったりすると、パートナーとしてトロフィーを選ぶ。こういう傾向があります。
もちろん、世の中には、実力があった上で顔が全てという人もいるんですけど、それはまあ、趣味ですね。
それと同じく、男の人も、自分に自信がなければ、女を顔で選びます。
生クリーム盛り盛りのパンケーキがありますよね? ああいうのばっかり食べたがるのと同じです。「何が美味しいのか?」を知っていれば、あんなのばっかり食べないわけですね。盛り盛りのあのパンケーキみたいなものを食べたがるのは、そんなに味のことを気にしていないからなんですけども。
「顔のいい男は顔のいい女を選ぶ」というのは、「自分には顔以外の価値がない」という、なんとなくの不安があるからだと僕は思っています。
セレブというのは、世間の価値より私の価値中心で動くんですよ。
「他人と同じものを欲しがるのは成金であって、自分だけの価値を持っていなければセレブではない」と、だいたいのセレブの人は語ります。
それに対して、今、「私も山ちゃんみたいな人と結婚したい!」と口走っているような人は、単に「ちょっと欠点がある人の方が、自分だけを大事にしてくれるに違いない」と発想しているから、そう言ってるわけですね。
なんでそうなるのかというと、現代は飽和社会だからです。
飽和社会というのは「人口にしても経済にしても、全体的に行き詰まりで、これ以上増えようがない」ということを、みんながわかってる社会のことなんですけども。そういう社会において、個々人の差というのは、どんどんなくなっていきます。
個々人の差がどんどんなくなるからこそ、微妙な差を気にし始めるわけですね。極端な金持ちや極端な貧乏が徐々に徐々になくなって行くので、微妙な差というのをすごく気にして、お互いに追求するようになる。これが、飽和社会の宿命です。
微妙な差しかなくなるということは、つまり「女は男化するし、男は女化する」ということです。
女の人なのに、男の人みたいな発想をするようになる。つまり、オッサン化するわけですね。オッサン化した女の人は、まるでオヤジみたいなことを言うんですよ。
オヤジって、「純粋で、かわいくて、自分の言うことをなんでも聞いてくれる若い女と付き合いたーい!」って言いますよね。オッサンは言うんですよ。
それと全く同じことを、オッサン化した女の人は言い出すわけですね。「純粋で、顔が良くて、自分のわがままをなんでも聞いてくれる若い男と付き合いたーい!」っ、今の平均的な女の人がよく口走ることです。
それはなぜかと言うと、「今の女の人はそうなんだ」ではなく、単に、女の人がオッサン化しているだけなんです。そして、それは、飽和社会において、性差がなくなってきているからなんですね。
これが、女のオッサン化です。
同じく、男もオバサン化しています。
オバサン化というのはどういうことかというと、「もう恋愛なんか面倒だわ。それより韓国の俳優とか氷川きよしとかを追っかけてる方が楽しいわよ。それで十分。それよりは、オバサン同士で女子会している方がずっと楽しいわ、ガハハ」というのが、オバサン化です。……今、極端に話してますからね、わかりやすいように。
こういったオバサン化した男の本音に、どんどん近づいて行くから、アイドルの追っかけも、オバサンっぽい追っかけ方になってきて、追っかけ同士の友情とか交流の方に価値を見出してしまうですね。
これが飽和社会の宿命というやつです。
男はオバサン化し、女はオッサン化していきます。
話を戻します。
じゃあ、山里さんと蒼井さんのカップルは、セレブだから上手く行くのかというと、そうとも限らないところが面白いところで。
女優と結婚したあらゆる男の人が証言してるんですけども、「女優というのは、男よりも男らしい」んですよね。
だから、別に山ちゃんと蒼井優だけに限らず、あらゆる女優を嫁に貰った人のカップルの宿命というのは、遅かれ早かれ、恋愛関係が破綻するか形式化することになるんですよ。
なぜかというと、女優というのは男よりも男らしい生き物だからですね。
だから、これまで蒼井優の恋愛は長く続かなかったわけですね。蒼井優という人は「魔性の女」とか、「恋多き女」と言われてるんですけども、僕、たぶん違うと思うんです。ただ単に、男らしいから続かないんですよね(笑)。
同じ俳優でも、男優っていうのは、女よりも女らしいんですよ。常に「自分がどう見えているのか?」を考えるというのが男の俳優の本質であって、女よりも女らしいんですね。
それに対して、女優というのは常に、香盤表の一番上に行きたかがるという、男よりも男らしい競争社会の中に生きてる。その結果、男よりも男らしくなってしまうのが女優なんですけど。
なので、女優さんの恋愛というのはあまり続かないんですけども。
ところが、山ちゃんは、SMクラブではドMらしいんですよね(笑)。なので、その意味で上手くいくかもしれません。
とりあえず、ブサイクと綺麗な人ととのカップルは、どっちにしても夢を与えることなので、幸せになって欲しいと思います。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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