岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/06/07

おはよう! 岡田斗司夫です。

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今日は、朝日新聞掲載の『悩みのるつぼ』からです。
6月1日に掲載された相談文と岡田斗司夫の回答、あわせてお楽しみ下さい。

<相談文>

 僕は今春の大学受験で失敗し、4月から予備校で浪人生活を送っています。

 そんな僕ですが、今好きな人がいます。彼女は中学校の同級生です。当時、僕にはあまり友達がいませんでしたが、そんな僕に声をかけてくれる数少ない女の子でした。
 そんな相手に対して、僕は中学生のときから好意を抱いていますが、まだ「好きだ」という気持ちを彼女に示したことはありません。

 また、LINEの様子から察するに、彼女には今、すでにつき合っている人がいるようです。先日も、東京ディズニーランドでシンデレラ城をバックに、その彼氏とペアルックで撮った写真をLINE上に載せていました。

 新しい共通テストに移行するため、大学入試センター試験は今年度で最後となります。親からは「浪人するのはこの1年だけだ」と言われました。
 そのため、今彼女とつき合うことはできません。しかし、彼女のことが頭から離れず、勉強に集中が出来ないのもまた事実です。
 一体、僕は彼女への気持ちをどのようにコントロールして受験に向き合えばよいのでしょうか。この1年間、彼女とどのように関わればよいのでしょうか。

 どうか御回答よろしくお願いします。

<回答文>

 私は「彼女・彼氏欲しい人オフ会」という集まりを何年も運営してきました。その中で「ずっと彼女や彼氏がいない人たち」の特徴というかパターンを見つけました。特に男性に多かったのが「中学の時に好きになった女子が忘れられない」です。

 彼らのほとんど全員が口を揃えて「友達のいなかった自分に話しかけてくれた」と言っていました。そういう男性たちは、いま30代になっても40代になっても、そのせいで恋愛ができません。もちろん中には思い切って告白した人もいますが、上手くいったパターンを私は知りません。
「寂しかった自分に手を差しのばしてくれた人」への過剰な思い入れは、相手にとってもしんどいみたいです。

 この仕組みを説明して「だから忘れた方がいいですよ」と説明してあきらめてもらう。私のオフ会は後半、カウンセリングみたいになるのがほとんどでした。
 しかし「それでもあきらめない」という人は、いまだに「ずっと彼女がいないまま」という状態が続いています。
 この「一途に思い続ける」という人たちを説得するのは事実上、不可能です。彼ら彼女らは普通の人より純粋で、自分への損得で行動を変えないからです。

 で、あなたは今、このパターンにはまりつつあるかも。つまり「あと20年は同じ状態が続く」かもしれません。
 ここまで読んで「あ、そうか。中学の時の片思いを引きずってもムダなのか。じゃあ他の人を好きになろう。または受験勉強しよう」と思えるなら、あなたはセーフです。
 でもたぶん、無理ですよね?ならば「そういう一途で損をしてしまう自分」と折り合いをつけるしかありません。

 たぶん、受験期間中はもちろん、かなり長い間、その彼女への思いは引きずると思います。受験勉強も、入学してからの学業やバイト、そのあとの仕事も「しょっちゅう彼女のことを考えて集中できない」が続くはずです。
 なので、いま出来ることは「思い切って志望校のランクを落とす」です。どんなに勉強が手に着かなくても、それでも合格してしまえるような大学を狙ってください。バイトも仕事も「集中できない自分」を前提に選んでください。

 あなたを今、捕まえているのは「恋」ではなく「呪い」です。彼女のことで頭がいっぱいになるなら、そのままで結構。頭がいっぱいでも出来ることだけ努力して、「呪い」が去るのを待ちましょう。

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