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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「お弁当屋さんがYouTubeで生放送をしたら、万引き被害が10分の1に!」

2019/05/18 07:00 投稿

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岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/05/18

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2019/05/05配信「【雑談特集】あなたの質問に岡田斗司夫がガンガン答えます!」の内容をご紹介します。
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2019/05/05の内容一覧


画期的な万引き対策

 先々週、『林先生も驚く初耳学』という番組で、画期的な万引き対策というのが紹介されました。
 それ、何かというと。あるお弁当屋さんが実際に使っているカメラの映像が流され、そこにはお弁当を万引きする男性の姿が映し出された。しかし、これは防犯カメラの映像ではなく、お弁当屋さんがYouTubeで勝手にライブ生放送をしている配信映像だった、と。
 そのお店では、据え付けたカメラで店内をずーっとYouTubeで生配信していたんだけど。もともとこれは、お客さんがお弁当の在庫を確認するための仕掛けだったそうなんです。
 これがネットで話題になって、売上が1.5倍になり、もっとすごいのは、万引き被害が10分の1になったと。まあ、驚くべきは「そんなに万引きがあったのか」ということなんだけど。
 これについて、お弁当屋さんは「ライブ配信を常に視聴者さんが見ていることが、万引き犯への抑止力になっていると思う」と語ったそうです。

 このニュース、僕、すごい面白いと思ったんですけども。面白いと思った理由が3つあって。

 1つ目が「なぜYouTubeで生放送をしているだけで、万引き被害が減るのか?」というところ。
 かつては、日本人が、というか、みんなが万引きをしない理由というのは、「そんなことをしたら「世間様」がどこかで見ている」とか、「神様が見ている」と思ってたんだけど、今やそういう世間様とか神様という抑止力がなくなって、法律くらいしかなくなってしまった。
 ところが、そういう「法律を守ること」も、そんなにクールなことではなくなってしまったので、まあ、食うに困ったらお弁当を万引きするくらい、当たり前になっちゃったと。
 その「神様が見ている」、「世間様が見ている」という時の神様・世間様の機能を、YouTubeというものが本当に果たしているということなんですよね。
 別に、その瞬間のライブ映像は、誰も見ていないかもわからないんだけど、YouTubeで流しているということは、最悪、将来誰かに見られることもありうるわけですよ。そのお弁当屋さんが、YouTubeの生配信の映像をどこまで残しているかわからないけど、ひょっとしたら1時間毎に分けたり早回しとかで、永遠に残すかもわからない。そう思ったら「これはエラいことだ」と思っちゃって、抑止力になるわけですね。

 次に「もし、YouTubeで弁当を盗んだところを誰かに見られて、それが拡散されてしまったら、一生言われる」と。
 昔だったら、「犯罪を犯したとしても、警察に行ったり、注意されたら終わりだ」というところから、もう今や、生涯に渡る烙印になってしまう。その人を判断する基準になってしまうんですね。
 つまり、1回の万引きが、その後の生涯すべてをダメにしてしまう。
 昔々の中国の社会などで行われていた「人治社会」つまり「徳がある人が治める社会」。その次の、現代に続く「法治社会」つまり「やってはいけないことを法律で決めて、それを周知徹底して、破ったらそれに対してバツを与える社会」。
 これは、人治から法治へ移ったその次の、何か新しい時代のにおいがするんですね。

 3つ目に考えたことは「これからは、あらゆる場所をカメラで生配信することが当たり前になってくるんだろうな」ということなんですよ。
 これまで言われていた「あらゆる場所にカメラがある」というのは、「あらゆる場所に監視カメラがあって、僕らはそれに見られている」という「超監視社会」を想像していたんですけど。
 今回のやつは、お弁当屋さんが自分で勝手に「お弁当を在庫がわかるように」撮っていただけの映像なんですね。つまり「監視」的な意味合いがほとんどない。

 同じように、そこら中にカメラをつけたとしても、民家が自分の家の庭に向けて撮ったり、自分の家の玄関に向けて撮ったりする限りは、まったく非合法じゃないんですよ。
 今までも「自分の家の防犯用に玄関に向けてカメラで撮る」ということはあったんですけども、「それをネットで公開すること」って、誰も思いつかなかったんです。
 だけど、それを公開しちゃって生配信しちゃったら、どうなるんだろうか? あらゆる場所にカメラがあって、それが生配信されるようになったら?

(続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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