岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/03/09
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、過去記事から「おすすめマンガ」の特集をお届けします
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お勧め記事一覧
侵略ロボットSFの最高峰『砲神エグザクソン』
園田健一の『砲神エグザクソン』です。
園田健一はね、ものすごくSFの設定とかを扱うセンスがいいんだよ。
10年前に地球に来たリオファルドっていう宇宙人がいるんだ。人間とほとんど同じで、エルフみたいな耳をしていると思っておいて。
そのリオファルド人は地球人に対して技術援助をしてくれたんだ。でも“重力慣性制御技術”だけは渡してくれなかったと。で、彼らは軌道エレベータを作って「これから地球人と正式に国交をひらいて、我々の豊かな科学知識をあなたたちに授けます」って、10年間、ずーっと良いことを言っていたんだけども。
だけど、軌道エレベータが完成した瞬間、超巨大なロボットを地球にドーンと降ろしてきて、「我々リオファルドは、この地球を7番目の植民星とすることを宣言します」と。
ちょっとゾッとするのは、リオファルドがずっと「ですます調」で喋ってるところね。「これから私たちは、あなたたちを支配します。抵抗しても一切無駄です。我々とあなたたちの間にはこれだけ科学力の差があります」というプレゼンテーションをしながら地球征服をするっていう。まったく新しい。
で、これによって、地球側がどのように戦うのかっていう話なんだけども。10年前からこういう日が来ることを予見していた主人公・砲一くんのおじいちゃんは、巨大ロボットエグザクソンを起動させるっていうやつで。
ちょっと読みにくいんだよね、「大砲の砲」にま「神」って書くんだけども。
この『砲神エグザクソン』のなかで出てくる面白い話が、レーザービームとかそういうものよりも、質量兵器というのが遥かにすごいという話。
「重い鉄の塊の弾丸を撃って相手に当てるということが、どんなにすごいことか」と。「いわゆるレーザービームとかを作る技術よりもはるかに上にある重力制御の技術をもってしても、巨大な慣性質量兵器である大砲にはかなわない」というのが、確かに軍事的に考えたらそうなんだけども。
それをやってくれているっていうのが面白くてですね。
もう20年前のマンガなんだけども、「今のところ、これを超える“侵略ロボットSFもの”は現れていない」って僕は断言できる。
『ゴジラ』と『シン・ゴジラ』の関係でいえばね、『シン・エヴァンゲリオン』にあたるんじゃないかな?
つまり 『エヴァンゲリオン』っていうアニメは、元々、かなり極端な設定なんだけども。もし、あの『エヴァンゲリオン』っていうのが本当に今のこの世界で起きたら? 使徒が現れて、それに対して人間が戦って。それだけじゃなく、それをテレビで報道する側もいて、情報合戦になったりしたら、どういうふうになるのか?
『砲神エグザクソン』はそういうのを、ものすごくリアルに描いているマンガなんだ。エヴァの本質である“父親と息子”とか、“ロボットに乗ることの大義・意味”とか、“報道と正義”とか、すごい盛りだくさんだから。
『グラップラー刃牙』とレコダイ
先週、哲学特集をやったときに、飲茶(やむちゃ)さんという方が書いた『哲学入門』を紹介したんですけど、その中で「これまでの哲学入門書には何が足りないのか? それは『バキ』が足りないんだッ!」って書いてあって。それを見て、僕もなんだか納得して、AmazonのKindleで『グラップラー刃牙』全42巻をその場でさっそく購入して、1週間かけて読んでみたんです。
そしたら、まあ、僕が好きなタイプの漫画ではなかったんですけど。格闘技漫画には「賢い格闘技漫画」と「バカな格闘技漫画」があって、バキは完全にバカなんですよ。僕は、『ドラゴンボール』とか『幽遊白書』とか『ハンターハンター』のような合理的な格闘漫画は好きなんですけど、『魁!!男塾』とか『グラップラー刃牙』などの、頭悪い系の格闘漫画がどうにもダメで。「人類最強ッッッ!!」とか言われても、「いやいや、それはない」って思っちゃうもので(笑)。
ただ、こんな文句を言いながらも、けっこう楽しんでしまいまして。バキシリーズって、『刃牙道』とか『範馬刃牙』とか、いくつもタイトルがあるんですよ。その中で、少年チャンピオンに載っていた最初の『グラップラー刃牙』(つまりシーズン1ですね)、それのラストの方でジャック・ハンマーっていうライバルが出て来るんです。そのジャック・ハンマーが強くなった方法というのについて、「1日に『30時間』のトレーニングッ!! この明らかな無茶をやり通した奇跡ッッッ!!!」みたいなことが書いてあってですね。
……なんの話かと言うと、レコーディングダイエットの話です。僕がやっているのも「食べているものをすべてその場で書くという、この無茶な取り組みをどれくらい繰り返すか」ということなので。今のところは順調なので、グラップラー刃牙を読みながら「やはり俺は間違ってなかったッ!」と(笑)。
単なる「ブラックジャックもの」でない『AIの遺電子』
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