岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/03/08
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2019/02/10配信「『ラ・ラ・ランド』オープニング5分間の感動を「見える化」、『ファーストマン』予習編と『ミスター・ガラス』の見どころ」の内容をご紹介します。
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2019/02/10の内容一覧
- 今日は『ラ・ラ・ランド』特集
- オープニングのミュージカルシーンはなぜ楽しい?
- カメラワークに注目してオープニングを見る
- 交通渋滞は、「人生の渋滞」のメタファー
- 自動車の配置を地図にしてみた
- オープニングのジオラマ、できました!
- 『ラ・ラ・ランド』はなぜヒットしたのか?
- 視覚的な快感を重視する、「インスタ映画」の特徴
- 映画のヒットは、「どれだけ画面を盛れるか」に掛かっている
- 「シン・アポロ」としての『ファースト・マン』
- シャマラン監督の自主映画『ミスター・ガラス』
- グダグダな作品を愛する気持ちを描いた『トクサツガガガ』
オープニングのジオラマ、できました!
で、ですね。
まあ、結論から言うと、出来ましたよ、ジオラマ。こんな感じですね。
(『ラ・ラ・ランド』OPシーンの模型を見せる)
アハハ、もう馬鹿ですよ、バカ。自分でも本当に馬鹿だと思う(笑)。
これを見せるよりも、さっきの配置図を見せた方が伝わりやすいってのはわかってるんですよ。
でも、これをやらずにいられない。
だって、こうやって立体模型として作ってみたら、「この青いバンの周りに人が溜まってる」とか、「ここを自転車でよいしょと乗り越えようとしているヤツがいる」とか、「最後にポーズをとっているお姉さんが、実はこの位置にいる」とか、「全体でこれくらいのスケールの話なんだ」というのが、メチャクチャわかりやすいわけですよね。
絶対にここまでねやる必要はないんですよ。やる必要ないんですけども、楽しくてやめられなかったので、これを見せながら、あらためてオープニングを見てみようと思います。
(模型を見せながら)
一番最初の第1ボーカルは、最初、この位置にいます。
「私、女優になることに決めたの」って言って、黄色に白いドットのワンピを着た女の人が出てきて歌うのがここです。
ここからフレームがこう引いて、動き出して、このお姉さんがこちら側へ歩いて、歌いながらほとんどこの位置まで行くんですね。
ここでカメラがぐるっと回って、次にこの白いワイシャツに赤のネクタイの男が歌いだして、この男が中央分離帯を超えてくれる。
なので、こちら側のドラマが始まる。
中央分離帯を越えたら、黒人のお姉さんがすぐに出てきて一緒に歌って、こちら側へ進み、パーカッションパートが始まります。
ドラムスの入ったバンのパネルを開けて、その周りに人が集まっている。
ここでカメラがくるっと回り、この時、実はカットが切り替わってるんですけど。
その後は、一番最初に歌った水玉ワンピのお姉さんが、車の上でゴロンと寝転びながら、ちょっと寂しい感じのサビを歌って、スケボーの兄ちゃんがガーッと走っていったら、ここの上でお姉さんがフラフープしてて。
カメラがここまで来たら、自転車のヤツが「よいしょ」と降りて来て、こちら側へ入ってきて、このラストシーンのお姉さんのところまで行くんですね。
そして、ラストシーンのお姉さんがポーズ決めているところで、カメラの位置がどんどん高く上がっていって、全体像を見せるところで、終わりという、なんかそういうお話でした。
具体的にいうと。
(パネルを見せる)
ドラムスをドンドン叩いてるシーンというのは、カメラ位置が低いから、人数が少なくても、なんか盛り上がってるように見えるんですよ。
ちょっとずつカメラが上がるにつれて、レンズがクローズアップしていくので、実はここ、30人くらいしか溜まってないんだけども、すごい熱狂しているみたいに見えちゃうんですね。
ここでカメラがクルッと回ります。
すると、一番最初の黄色いワンピースに白い水玉のドットのお姉さんが「うちひしがれても~」という、一番寂しいパートを歌ってて、そこにスケボーの少年が入ってきて前を通って、自転車のお兄ちゃんが分離帯を乗り越えて走ってくるというシーンなんですけども、
これ、面白いのは、方向的には最初にお姉さんが歩き出すシーンと同じ構図で撮ってるんですけど、見てわかる通り、太陽が左側から差しているんです。
最初のシーンを撮っている時は、太陽が右側から照らしているのに、このシーンになると太陽が左側から差している。
どういうことかというと、もうこれは「あまりにも撮影がシンド過ぎて、午前中に撮ったカットと午後に撮ったカットを繋げているから」ですね。
ほとんどワンカットで撮ったように見えて、このオープニングシーンは、実は3カットで撮ってます。
カットを切り替える度に、カメラをクルッと回すんですけど。見分け方は「空」です。
一番最初にお姉さんが歌っている時は、空にはちょっと雲が多いんですよ。それが、このネクタイのお兄ちゃんが出てくる辺になると、急に真っ青な空になってきて、次にこのお姉ちゃんが寝転がっているところになると、太陽の位置が変わっちゃってます。
まあ、本番の撮影は2日あったそうなので、一番、出来が良かったシーンを混ぜてると思うんですけど。それでも、たった3カットで撮ったというのは驚異的だと思います。
メイキングを見た話を、ちょっと後でしますけども、本当にこれ、すごいんですよ。
ここなんて、かなり午後の遅い時間に撮っているんですけども、この後、ミアとセブのシーン、つまり、このままの流れで、ワンカットで「オープンカーの中でいろんな音楽を聴いているセブが、前にいるミアにイライラしている」というシーンに繋がるんですけど。
そのシーンになると、もう太陽はほとんど真横になっていて、夕焼けなんですよ(笑)。
だから、ギリギリやっと撮れたというのがよくわかりますね。
このシーンだけは、最後の最後に撮るしかないので、本当に、ロケがギリギリ夕方まで掛かったんでしょうね。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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