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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「日本人の3分の1は日本語が読めないというのは、本当なのか?」

2019/03/29 07:00 投稿

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岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/03/29

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2019/03/03配信「橘玲『もっと言ってはいけない』 解説!「日本人の1/3は日本語が読めない?」の真相にせまる」の内容をご紹介します。
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2019/03/03の内容一覧


日本人の3分の1は日本語が読めない?

タオルくん:この本の続きだよ。『もっと言ってはいけない』橘玲、新潮新書。この本の中には「日本人の3分の1は日本語が読めない」って書いてあるんだ。本当かな?

岡田:うん。これは本当にそのまま書いてあるんだ。

 この「3分の1は日本語が読めない」というのは、去年の夏にこの番組でも取り上げた新井紀子さんの『AI vs.教科書が読めない子供達』が元ネタになっています。
 詳しくは、ニコ生岡田斗司夫ゼミの2018年8月5日号、タイトル番号242番を見てください。そっちの方ですごく詳しく話してます。

 その内容を、今、ちょっとまとめると。
 「国際成人力調査」というのがあるんです。24カ国で15万人以上を対象にした調査だから、かなり正確だと思ってください。
 その中に「知識社会」という言葉で出てきます。「知識社会に適応出来る能力を判断する」というのが、この国際成人力調査の目的です。

 例えば、この国際成人力調査のレベル3の問題は「本のタイトルと著者名とを一致させる」というものです。これ、クイズじゃないんですよ。「こんな内容の本を探せ」と言って、図書館のデータベースにアクセスさせて、その本のタイトルを当てるというようなもの。たぶん、この放送を見ている人だったら誰でもできるんですよ。
 レベル4は「本の概要を書いた100文字の内容と、『これはどんなに本ですか?』という問いとを一致させる」というやつで、これも出来て当たり前に聞こえるテストなんですけど。
 でも、実は日本人は30%以上の大人が、レベル3の問題が出来ないんです。レベル4に至っては「76%の人が出来ない」と言われています。

 もうちょっとわかりやすい数学関係の問題でいうと。
 立方体の展開図ってあるよね? 「サイコロみたいな形を展開したら、どういうふうになるのか?」これがレベル3なんですよ。
 レベル4は単純な棒グラフの読み取り。例えば「どの数値がどれより大きいか?」というような問題なんですけど。これも、日本人の36%がレベル3の立方体の展開図が読めないんです。
 さらに「レベル4を間違える人は80%を越える」というデータが出ています。単純な棒グラフすら読めない人が多いんですね。

 さっきも言った通り、たぶん、ニコニコ動画にしろYouTubeにしろ、この放送を見ている人は、ほとんどがレベル4を間違えないんですよ。
 というか、僕の話の内容を面白がって見たり聞いたりできる人というのは、そもそも、今言った80%の人たちが自分の周りにあんまりいない人が多いんですね。なので「え? そんなはずないよ」とか、「そのデータ、どこかおかしいんじゃないかな?」というふうに思っちゃうんです。「自分の周りにいる、普段、自分が話しているような頭のいい人たちが平均的な日本人だ」というふうに思っちゃうわけですよ。
 でも、この本の趣旨は「だから今の日本はダメだ!」ではないんですよ。まず、日本は今言った成人力調査で世界トップの成績なんですよね。つまり、世界中の人たちというのは、8割以上は知識社会というのに適応していないんです。
 そのテストの中のレベル4の問題に「ネットで自分の家の近所の会議室を探して、必要フォームに記入して申し込み作業を行う」というのがあるんですけど、世界中の大人のほとんどには、これが出来ないんですよ。
 これは「パソコンが普及していないから」とか、そういうことは関係ないんです。そういうのを全部ならした上でのテストでの結果なんです。

 さらにこれ、「最近は~」じゃないんですよ。「最近、みんな、どんどんネットばっかり見てるからダメになってきた」という話でもないんです。
 国際的に見て、成人力は年々徐々に上がってきてるんですよ(笑)。
 つまり、世界的に人間の知能は上がって来てるんだけど、8割の人がこういったことが出来ないわけなんですね。

 つまり、どういうことかというと「昔から、人間というのは大多数がバカだ」ということなんですよね。
 「じゃあ、そんな中で、なぜ、みんな仕事が出来てきたのか?」ということが気になりますよね? この本の中では、「昔から人間の大部分はバカというか能力がなかったんだったら、どうやって仕事をしてたんだろう? 昔はどんなふうになっていたんだろう?」という問いへの答えとして、人間の無意識の力「アイオワギャンブル課題」というのを挙げています。

(続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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