岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/01/11

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2018/12/16配信「【アポロ月着陸50周年記念】ロケット開発の歴史は、堀越二郎のゼロ戦から始まった!」の内容をご紹介します。
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2018/12/16の内容一覧


アメリカの恐怖心が生み出した未来の宇宙航空機「B-29」

 「日本の本土に乗り込んだらどうなるんだろう?」という恐怖心から、アメリカは実に変なものを作りました。
 それが「B-29爆撃機」という宇宙船なんです。
 あの、この機会にちょっと話しておきたいんですけど、B-29は飛行機ではないんです。実はこれ、高度1万m以上飛ぶための「宇宙船」なんですね。
(B-29の模型を見せながら)
 高度1万m以上というのは、人間は普通に生きていられないんですよ。そのために、このB-29には、2箇所に「キャビン」という油圧室があります。
 機体の前の方と真ん中辺りに、人間が入れる魔法瓶のように密封された部屋があって、その内側は常に1気圧に保たれてるんですね。

 他の爆撃機とか飛行機は、だいたい高度5000mくらいを飛んでるんですから、みんな油圧服を着て、防寒服を着て、酸素マスクを付けてるんですよ。
 しかし、B-29はそうじゃありません。部屋の中全体が、まるで現代のジェット機のように加圧されているんです。
 今「他の爆撃機は5000mくらい」と言ったんですけど、この5000mの高度限界というのは、もう、複葉機の時代からそんなに変わらないんですよ。だいたい、プロペラとエンジンを使ってる限り、高度5000mとか6000mとかが限界なんです。
 まあ、無理すりゃ8000m、9000mに上がれないこともないんですけど。このB-29の高度にだって、戦争後期の日本軍の戦闘機なら、一応、なんとか行くことは行けるんです。零戦の上昇限界が6000mくらいですから、これにいろんな仕掛けを付けた新型機を作ったら、行くには行けるんですけども。
 でも、そこまで上がっても、1回攻撃して降下してしまったら、もう二度とその高さまで上がれない。そういう状態が続いてました。
 だから、無敵の爆撃機というか、まあ本当に宇宙船なんですよ。

 このB-29が日本に墜落したことがあったんです。まあ、何度か墜落したんですけど。
 その時に調査してみたら、中の乗務員が防寒服を着ていないし、酸素マスクも付けてないんですね。なので「この飛行機は、たぶん高度1000mくらいしか飛べない飛行機なんだ」と思った人もいたらしいんですけど。
 そうじゃないんですよ。乗組員、全員、Tシャツを着てたんですけど、それはなぜかというと「Tシャツで大丈夫な機体だったから」なんですね(笑)。
 もう、頭がおかしいんですよ。みんな防寒服と酸素マスクを付けて飛んでる時代に、Tシャツ一丁で爆弾を落とすという。そんな、高度1万mからの攻撃をするとんでもない機体なんですよね。
 これを発見した人にとっても、まさか「飛行機の中、乗務員室のすべてを、まるで潜水艦のような缶詰構造にして、その中を空気で満たして呼吸させる」だなんてことは、もうまったくの想定外なんです。
 まさに、戦争がなければ、おそらく50年先の飛行機だったとしてもおかしくないくらい未来の飛行機だったんですね。

(続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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