岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/01/05

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、過去記事から「冬休みに見たい映画」の特集をお届けします
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ももクロの魅力を封印した映画『幕が上がる』の魅力

 これ薦める理由は、アイドル映画としてもすごくいいんだけども、一般映画としてもいいし、あと青春映画としてもすごい良いからなんですよね。
 普通、ももいろクローバーZの映画っていうと、ももクロの魅力を出してる映画だと思っちゃうじゃん?
 でもそうじゃないんだ。この『幕が上がる』は、ももクロの5人を俳優として使い切ってるんだよ。それがすごく面白い。
 なんでかっていうと、ももクロで一番有名なのは、ごめんな、僕、最初に言っとかなきゃいけないんだけども、べつにももいろクローバーZのファンでも何でもないんだわ。
 コンサートに誘われたこともあるし、面白えなあとも思うんだけども、面白えなあだけであって、まあもともとはPerfumeのほうが好きだし、あとなんだろうな、そんな@@(音声途切れ)、『行くぜっ! 怪盗少女』だっけ? 『行くぜっ! 怪盗少女』しか頭の中にないというか。あれだけ聞いてると面白いんだけども、その他に色んな曲があるよね、あ、なんだ、『モーレツ宇宙海賊』のテーマソングも歌ってたの? でも、どんな曲か憶えてねえなあ程度のぐらいなもんなんですよ。
 で、ただそんな僕でもわかるのは、ももいろクローバーZの素人から見た魅力っていうのは、このセンターの赤色のやつね。赤のセンターの一番目立つ女の子のえくぼがゴボーッと凹んだ、めちゃくちゃポジティブな笑顔だっていうことがわかると。
 で、こんな映画だと思うんだけども、まあこの本編の中で彼女はこんな笑顔一回も見せないんだよ。そこがすごい。
 つまりももクロの魅力っていうのをあえて封印してるんだよね。で、おまけに5人とも演技が完全に素人なもんだから。いや、演技素人っぽくないんだよ。最初に言っとくけどすごく上手いの。

『LEGO ムービー』『ウォルト・ディズニーの約束』『ウォルト・ディズニーの約束』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』

 それに比べて、絶対吹き替えで観たほうが良かったのが『LEGO ムービー』ですね。
 これはものすごい悪ノリな吹き替えの翻訳がすごい楽しいし、あと延々バックでレゴが面白いことやってるので、字幕読んでる暇はないんですね。
 たぶん今年で一番面白かった映画っていうか、今年で一番楽しかった映画なんですよね。観終わったあとの幸せ度もすごいし、まぁまぁここらへんは僕があまり語るよりは、いい映画ほど語りにくくなると、いい映画ほど語りにくくなる、そして『ロボコップ』みたいなやつは覚えてないから語れないという、僕がだいたい語るのはディスりやすい映画ばっかりになってしまうんだけど。
 「『LEGO ムービー』まぁまぁ良かった」というコメント、いい加減にしろ! まぁまぁなはずがない!
 でもね、最後のほうの、なんかクライマックスのほう、ちょっと意外な展開があるんですよね。で、その意外な展開あたりのもたつき加減というか、ベタさ加減がやっぱり鬱陶しいかもわかんないですね。でもまあ、僕は好きです。好きでいいのだ。
 そう、ありのままでいいんだ、いや違う、Let it go。

『トランスフォーマー』『アメイジング・スパイダーマン2』『WOOD JOB! (ウッジョブ)』『グランド・ブダペスト・ホテル』『ホドロフスキーのDUNE』

 どんな映画かわかんないけど、評判を聞いて観に行ったらやたら面白かった『グランド・ブダペスト・ホテル』ですね。はい。
 これは、シアター系の映画で、僕、あのシアター系の映画って好きじゃないんですよ。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』とか『戦場のピアニスト』とかですね、そういうのありますよね。
 もうこの言い方を聞いてわかる通り、もうフェリーニとか嫌いで嫌いでしょうがないんですけども、これもその内の一つだったんでしょうけど、やたら可愛いしテンポがいいし色が綺麗なので、やっぱ綺麗な映画って華あるから見ちゃうんですね。

「芸術ギライ」(コメント)

 まぁそうです。芸術嫌いですね。
 なんですけども、その芸術の中にかわいさがあれば、まあちょっと好きになるんですね。『グランド・ブダペスト・ホテル』なんか今日TSUTAYA行ったらレンタル開始してたので、良ければ観てください。このタイトルと画では、なんの映画か全然わかんないと思いますけど、とにかく展開の変換、画面展開が早くて早くて、映像も観たことない映像がどんどん出てくる。かなり面白い映画です。はい。

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