岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/06/19
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2015/03/15配信「おそロシアの天使プーチンと、『ガンダム THE ORIGIN』は宝塚!?」の内容をご紹介します。
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2015/03/15の内容一覧
- 本日のお題
- 今週はなにを食べたか、どんな仕事をしてたのか
- 企画力は企画全般の3割、『悩みのるつぼ』
- 毎月暗殺のあるロシアのプーチン
- 昭和の演出と先端のCG『ガンダム THE ORIGIN』
- 鳩山元首相は古典的な貴族外交をやってる
- 『ガッチャマンクラウズ』見ておりません
- 原発に対する賛成と反対のポジション
- 「説得力より納得力」という理由
- ももクロの魅力を封印した映画『幕が上がる』の魅力
- 『イミテーション・ゲーム』とチューリングテスト
- 映画『ひなぎく』とチェコスロバキア
- 岡田斗司夫の「映画を見る見ないの判断基準」
- スティーブ・ジョブズの伝記マンガ読み比べ
- 縦置き2枚PCモニターでKindleマンガを読む
- 「人間の眼の優位性」がまだ活かされていない3DCG
- 次回告知
毎月暗殺のあるロシアのプーチン
あのね、ロシアのプーチンの話で、もうあの、前回と前々回ぐらいから、例のロシアの野党の大物の政治家の人が、暗殺されたって事件知ってるかな。
そういうのがあったんだけども。
これが、2週間ぐらい評判になってるんだけど。
その中で、ロシア研究家の、筑波大学のちょっと面白い先生がいて、その先生がなんかね、不思議な発表したんだよね。
ポロニウム注射とか、いろんなことみんな知ってるよね。
で、いやいやロシアってまだまだ怖いなあとかいうふうに言ってたんだけども。
まあ、その先生の話では、ロシアは暗殺でだいたい政治が決まるというふうに言い出すんだよね。何恐ろしい事言うのかなって聞いてたら、あのね、西暦2001年かな、2001年にプーチンがロシアの大統領になってから、平均で、平均でだよ、毎月一人ロシアで暗殺で殺されてるんだって。
すごい数字だろ。ありえないんだよ(笑)。毎月一人だから。
で、芸能人の人たちも、ものすごい質問してくるんだよ。
そんな毎月一人とかやってたら、それ。だいたい黒幕はプーチンっていわれてるんだけど(笑)。そんなことをして許されるのか。
とか、なんでそれをほっとかれてるんだ。
とか言ったら、いや、ほっといてない。ロシアのマスコミも、市民団体も大騒ぎしてると。大騒ぎしてるけども、なんか暗殺されたら、また次の次にはまた次の新しい暗殺があるから、みんな前の次の暗殺忘れてると(笑)
次から次へと平均一人で(笑)。
なんかね、ひどい時には一ヶ月に二人殺されてるっていうのがあって。
一覧表出したんだけども。その一覧表がもうね、ボード一面にざーっとなってんだよな(笑)。
で、これは考えてみれば、ロシアはピョートル大帝以来、じつは暗殺で政変が起こるっていう国で。あの、ヨーロッパの王家もそうなんだけども。でもそれってさ、18世紀、19世紀辺りからは、いわゆるそういうふうなものじゃなくて、経済的なものとか。
もしくはマスコミが登場してからは、マスコミを利用しての失脚とかになってきて。
日本でもそうじゃん。今、政治家ってスキャンダルとか、あと失言とか。後は何だろうな。お金の不透明なやり取りとか、選挙で負けるとか、いろんなことで、沈んでいくんだけども。
ロシアって、相変わらず、そういう方法じゃなくて、基本的に暗殺されると。
で、なんでそんな暗殺になるのかって言うと、プーチン自体、もう4回ぐらい暗殺未遂があるんだよね。
でもそれに、生き残ってると。生き残ってるっていうことはどういうことかって言うと、ここでロシアの民族性みたいなもので。
ロシア正教っていう宗教。キリスト教のカトリックのちょっと傍流なんだけど、ロシア正教っていうのがあってその指導者。支配者って言ってもいいんだけどね。
指導者っていうのは、神からの贈り物だっていう考え方があるんだって。
神様からの贈り物だから、暗殺があっても死なないっていうことは、神に選ばれてるっていう証拠にもなると。
逆に暗殺されてしまうということは、所詮神の手先ではなかったというですね(笑)
ほ、本当かと。
「本当、それ」って聞いたんだけども。
現に、現地の新聞とかでは、プーチンのことを、天使って書く人と悪魔っていう人がいるんだって。
で、これ同じ意味なんだって。
つまり天使っていうのは何かというと、我らの指導者だから、神様からの贈り物だから天使であると。で、悪魔っていうのは、暗殺という手段を使う天使だから、堕天使っていう意味ぐらいの悪魔なんだって。どっちも悪い意味じゃない。
えーっ! って。
その証拠に、暗殺これだけしてても、もう暗殺がプーチンの仕業っていうのは、ロシア人も薄々気がついてるんだって。でも、指導者で天使だし、やってることはとにかく、所得が、プーチンが大統領になってから、失業率が半分以下になったし、国民の総生産みたいなものは10倍ぐらいになった。
10倍じゃない、6倍ぐらいになったのかな。
なんかすごい伸びてんだよね。支持率が75%あるんだよ。国民支持率75%。
で、25%は批判なんだ。25%は反プーチンなんだけども。
ところがその反プーチンの人らの集会っていうのがあって、その集会に行った人たちが、来る人みんなインテリ層なんだよね。
つまり、ロシアの素朴な農民でウォッカ飲んでるような人たちは、プーチン様は神からの使いだからってなふうなことで。とりあえず暗殺しても、プーチンさんは生き残ってる、すごいよとか言う、なんかこう、ウクライナとか俺たちのものにしたんじゃんとかチェチェンとか俺たちのものにしたじゃんとか、とんでもないこと言ってるんだけども(笑)
そうじゃないインテリ層っていうのも、ロシアにはいるんだよ。
ところが、そのインテリ層っていうのが、インテリの集会やると、何か最初のうちはマイクとか向けられたら「プーチン絶対許せない」とか言ってるんだけども。
インテリが集まって話すと、さすがインテリだから、反対するだけじゃないんだよ。じゃあ、どうすれば良いってことを、言い出すんだよ。
どうすれば良いっていうことと、プーチン以外にいねえなあという話になって。毎回、反プーチン集会って、終わりはプーチン万歳で終わるんだってさ(笑)。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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