岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/01/25

おはよう! 岡田斗司夫です。

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今日は岡田斗司夫のゼミ室通信をお届けします。
DMMオンラインサロンの岡田斗司夫ゼミ室では月に1回オフ会があり、ここで質問や相談を受け付けています。


今回はDMMオンラインサロンの1月の東京オフ会で出た話題を紹介します。

宮崎駿のすごさは、エロの描き方にあり?

 宮崎駿って同じモチーフを繰り返す人なんだ。

 その同じモチーフをいかに人に意識させなように、自分でも意識させないようにやってる。
 『もののけ姫』とか『千と千尋』とか、違う作品でも、実は基本的に全部同じ話なんだよね。
 そのあたりの「なぜそう思うようになったのか」というあたりを、いろんな人の証言を集めてみた。
 『Cut』のインタビューが一番おもしろかったよ。
 「どうしてラピュタに着いたパズーとシータはキスしないんですか」と聞かれて
「そんなのしませんよ。
 だってあのふたりはキスとかもうさんざんしてるんだから、ラピュタに着いた程度ではそんなことしませんよ」
と答えている(笑)
 俺、宮崎駿すげえ!と(笑)
「じゃあ宮崎さんにとってラピュタはエロスですか?」
と聞かれて
「決まってるじゃないですか!」
 それをどんな風に修正かけたかって言うと、タイガーモス号の上の凧にふたりが乗ってるシーン。
 シータを背にしたパズーを描いた原画マンを呼びつけて
「お前わかってるのか! 
 お前の後ろには好きな女の子がいて、その胸のふくらみが背中に当たってるんだぞ。
そのときお前はこんな顔をするのか!」
「しません!」
「そうだろう!描き直せ!」
って言ったらちゃんとそういう顔になったっていう(笑)
 そこまでわからせて描くのか、わからせないで描くのか。
 そこにものすごく大きい線がある。
 宮崎駿はすごいよ。

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