岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/01/13

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2015/09/13配信「『めだかボックス』をみた僕が西尾維新の『物語』シリーズを想像で語る」の内容をご紹介します。
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2015/09/13の内容一覧

前説1つめ「経済格差が階級になりつつある」

 まず前説からいきます。
 前説としては、格差というものがありますね。経済格差、教育格差とか、格差っていうのは階級になるんです。
 格差が乗り越えられなくなると階級になってしまって、階級というのは人種を産むというふうに僕は考えます。
 つまり経済格差があるうちはまだいいんですけど、経済格差が乗り越えられなくなると、貧乏に生まれたら一生貧乏、金持ちに生まれたらずっと金持ち。これが格差が階級になるということ。階級がずっと長いこと続くと、階級ごとの文化が生まれてしまう。つまり、金持ちっていうのはテレビを見ずに劇場に行ったり美術館に行ったりする。
 貧乏人っていうのはテレビを見たりする。この格差が階級になっちゃった国は、古くはイギリス、現代はアメリカがそうですね。
 現代のアメリカも金持ちと貧乏人の行動様式が違ってしまって、貧乏人っていうのはフットボール見てビール飲んで、っていうような行動になってくる。金持ちはワイン飲んで、現代アートの人を呼んでホームパーティする。
 どっちもフットボール見るときは見るか、まるでひとつのアメリカみたいなふりをしてますが、アメリカという国は「国民が同じ趣味だ、国民がひとつだ」と年がら年中、国の自分の国の外側と内側に言ってないと国が成立しない、特殊国家なんですね。人工国家だから。
 なので、じつはそう言ってるだけで厳然とした格差があり、その格差が階級になりつつある。

 この階級っていうのが日本ではどうなっているのかというと、アメリカだったらほんとにテレビ見てるか、プロレス見てるか、あとはフットボールに熱中してるかビール飲んでるかってことでわかるんですけど、日本だったら最近よく言われているのが、スマホとパソコンとか、本とスマホっていうふうに言われている。どっちもスマホって言われている。
 これは経済格差っていうよりもひょっとしたら教育格差かもわかんないんですけど、こないだ先進国の教育データっていうの出たら、日本の大学生っていうのが、諸外国の中で、パソコンを使える率っていうのが異常に低い。
 それも持ってる率も低い。韓国の8割に対して日本では4割くらいって言われている。それくらい、日本人っていうのはスマホを持っているんだけど、青少年ははスマホを持っているんだけど、パソコンを持っていない。
 日本の青年に言わせるとスマホで十分って言うんだけど、諸外国は同じスマホを与えられてながらそれで十分とは思わない。
 なんでかっていうと、スマホではいわゆるスプレッドシートを使えない、表計算を使えないし、プレゼンソフトも使えない。
 でも日本の大学生はいやべつにそんなことしないし、って言ってりゃすむと。このあたりにもう教養格差がじわじわじわじわ出てきてしまって、じゃあそれはアメリカ人と日本人の差なのかというと、そうでなくて、日本でも偏差値の高い大学にいくとパソコンの普及率がちゃんと上がっていくんですね(笑)。で、偏差値の低い大学に降りていけば降りていくほど、スマホの普及率だけが高くてパソコンの普及率が低いということになってると。
 こういうふうに日本でも、当初は経済的な格差とか、もしくは教育的な格差だったものが階級になって、それぞれが階級の文化っていうものを作り出したりすると。
 だから2ちゃんねるとかに書いてる人って、じつはパソコンだから、知的階級的には上のところに行ってるんですね、行動様式が低いだけで(笑)、ひどいな(笑)。
 で、階級が飛び越せなくなった状態っていうのが、人種を作ると僕は思っているので、スマホ使ってて、「パソコンなんかなんでいるの」っていうような家族になってしまったり、友達が全部そういうふうな状態になってしまったら、そこにトライブ、部族っていうのが出てきたりする。べつに、さっきも言ったとおり、パソコン使いながら、ろくでもないことやってる人はいくらでもいるんですね。
 スマホを使いながらも自分でビジネス始めている人もいるから、それぞれ個々人の人の、出来不出来っていうのを、そこで言うつもりはないんですけど、たださっき話したように階級と文化というのに関連してるので、日本でも、スマホしか使えない人というのは増えてきて、パソコンなんて必要ないと思っている人が増えている。ここが文化的な人種というのを作りつつあると僕は思っています。

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