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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『スター・ウォーズ』は悲劇を描こうとするから格調高い」

2018/01/03 07:00 投稿

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岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/01/03

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/12/15配信「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』生実況」の内容をご紹介します。
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2017/12/15の内容一覧

CM入り、『スター・ウォーズ』は悲劇を描こうとしているから格調高い

(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の実況中)

 レイア姫とハン・ソロの夫婦喧嘩というか、痴話喧嘩みたいなものが始まって、C-3POもちょっと呆れ気味。しょーもない痴話喧嘩を延々とやってます。
 そんな中、BB-8が、「これはなんだろう?」ということで布を引っ張り出すと、中からR2-D2が出て来る。でも、「このR2-D2は、もう動かないんだ」というふうに言われてしまう。
 なかなかね良いよね、この辺の、ドロイドが3体出てきて、再会シーンがあるというのが。
 「ルーク様がいなくなってからは、ずっとスリープモードで口も聞きません」と。ここら辺、なんか、C-3POとR2-D2の友情シーンとして、ちょっと良いんだけど。まあまあ、これが活きてくるのは、もうちょっと後だよな。

 「君が俺を見るたびに、あいつのことを思い出していたのはわかっていた」「忘れられると思う?」ということで、2人は、ファースト・オーダーという悪の道に進んでしまった息子のことを話している。「最後のジェダイの血を継ぐものとして、ルークに鍛えさせようとした結果、息子を失ってしまった」という話です。
 つまり、『ジェダイの帰還』のエピソードの後、レイア姫とハン・ソロは、ちゃんと結婚して、子供が生まれたんだけど。その1人息子が、ルークに鍛えられて、ジェダイになろうとしてたんだけど、それが悪の道に走ったことで、2人の関係が微妙になって、ハン・ソロは家に帰って来なくなったわけだよね。
 レイアの方は、「息子をまだ救える」と思ってる。ということで、今、ハン・ソロに一生懸命、「あなたは父親でしょ!」って、悪の道に進んだ息子を取り返すようにを説得している。これが、この後の悲劇の構造を産むわけだよね。
 ハン・ソロ自身は、息子のことを諦めているというか、1人の大人の男として考えていたんだけども。母親にとっては、いつまでたっても子供でしかない。
 そういうふうに、母親としての義務とか、あとは、元上院議員で、今は将軍になった自分の義務というものから、ちゃんと逃げなかったレイアと、そこから逃げて、寸借詐欺みたいな形で周りを騙しながら生きてきたハン・ソロとの、ちょっとした人生観の差が出てきちゃう。
 ハン・ソロは、しばらくレイと一緒に行動したおかげで、善の方に戻って来ちゃったんだよね。ここで久しぶりにレイアと会って、口喧嘩をしたおかげで、「自分のやるべきこと」っていうのを少し自覚しちゃった。それが、この後のカイロ・レン、「ベン・ソロ」と言われる息子との再会シーンからの一連の流れに繋がっていくわけだ。
 だから、実は、このさっきから続いている、一見、どうでもよさそうな夫婦喧嘩というのは、必要不可欠なシーンなんだよね(笑)。これがなかったら、ハン・ソロも、息子と、そんなに向き合わなかったはずだから。
 だから、この辺は、シナリオ構造としては、すごくうまく出来てる。

 人類初の戯曲は「悲劇」の形で描かれているんだよね。喜劇でもなければ、恋愛話でもなければ、悲劇として描かれている。
 そして、その悲劇というのは「サーガ」と呼ばれる「王族の人達の義務と愛情と思いやりの結果が国を滅ぼしたりする」というものなんだ。これが、人類が最も初期の頃から持っていたお芝居の形なんだけども。
 やっぱり、『スター・ウォーズ』というのは、サーガとして、元々の悲劇の形というのを持ってるんだ。だから、どの『スター・ウォーズ』でも、最後は一応ハッピーエンドになるというのはあるんだけども、基本的には、僕らは、宇宙を舞台とした悲劇っていうのを見ていくことになるんだ。
 ここら辺が、他のSF作品とは違う「格調の高さ」だと思うんだよね。

(続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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