岡田斗司夫プレミアムブロマガ「宝くじなんて仕組み、もうそろそろ辞めようよ」:岡田斗司夫プレミアムブロマガ: 岡田斗司夫ゼミ・プレミアム(岡田斗司夫)

岡田斗司夫プレミアムブロマガ　2017/12/29

おはよう！　岡田斗司夫です。

今回は、2017/12/01配信「『スター・ウォーズ／帝国の逆襲』放送に合わせ、生実況！！」の内容をご紹介します。
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2017/12/01の内容一覧

宝くじはもうやめるべき

【全文を読む】

　『ねほりんぱほりん』っていうNHK教育でやってる番組があるんだよ。去年、この放送でも紹介した番組なんだけど。まあ、今では有名だよね。
　その『ねほりんぱほりん』に、「宝くじで１億円当たった人」っていうのが出てきたんだよね。

　その中で、「宝くじというのは、そもそも何なのか？」っていう説明があって。「元々は戦後の復興のため」というふうに言ってたんだよ。
　つまり、宝くじってさ、本質的にはいいことでないと言ってるんだよ。「国民から余分な金を取り上げる仕組みとして作られた」って、はっきり言ってるんだよね。その理由として、戦後復興の資金として、国民のみなさんに負担をお願いして、1000万人に1人くらい、1億円当たりますよっていうみたいな呼びかけで、ガーッと金を集めることをした。そんなエゲツないことをするのはなぜかというと、「戦後復興のための資金なんです。原資なんです」って言って、国が始めたのが宝くじなんだよ。
　その意味では、これって、実は、戦後復興が終わった時点で、「宝くじみたいな形で、みなさんを騙すようなやり方してすみませんでした。今や日本はちゃんと経済発展を遂げて、戦後の復興も終わりましたから、宝くじは解散します」って言うべきだったんだ。

　例えば、大勢から100円とか200円を払わせて、合計で100万円くらい集めてるのに、誰か1人に1万円とか5万円とかを渡したところで、公平にならないじゃん。
　でも、かつてはそこに「そうやって集めたお金で、こんないいことをするんです」っていう大義名分があった。それが今や既に、大義名分なんてなくなって、広告料だけがハンパなく膨らみ、「まずは買わないと夢が始まらない！」とか、「今度は8億円！」とか、それじゃあやり方がエゲツなくないか、と。
　そんな中、『ねほりんぱほりん』で、「もともとは戦後復興の資金集めとして始まった」なんて聞いちゃったもんだから、俺にしてみれば「ちょっと待てよ！」と。「宝くじみたいなエグい商売は、戦後復興の必要悪として始めたってことならば、今や必要じゃなくなっているんだし、そうなると単なる「悪」だから、今すぐやめろよ！」って思うんだけど、全然やめる様子はないよな。

　高速道路公団も、もともと「高速道路は将来的に無償化します」って言ってたよね。「アメリカのフリーウェイが元になってるから、無料で利用できるようにします。そのために、今、みなさんから、高い目のお金を頂いているんです」っていうふうに、俺が中学生か高校の時は、まだ言ってたんだけども。
　もう、最近では、一切、そんなことを言わなくなって、「まだまだ延長しなければ」とか、「ここの部分が古びてきたので、まだまだ追加の工事が必要です」って、全然、金を取るのやめてないからさ。「エグいことするよな」って、高速道路に関しては、前から思っていたんだけども。
　この宝くじに関しても、改めて言われてみると、酷いことをされてるんだよ。にも関わらず、今、宝くじって、ものすごい金をかけてテレビCMを打ってるから、当たり前だけど、宝くじの批判なんて誰1人一切やらない。

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