岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/11/18

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2016/02/21配信「やばい業界裏話~オタクも極めれば銭の花 対談・高橋信之」の内容をご紹介します。
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2016/02/21の内容一覧

『007』の著作権はフリーになっている

岡田:スタジオ・ハードデラックスの高橋信之さんです。高橋さんは、32年生まれだから、一個しか違わないのに、僕が18、19の時からなんであんなに偉かったんですか? SF界で(笑) 僕、初めて高橋さん会った時はまだ19の駆け出しだったんだけど、一個上とは知らずに。そっから先、僕は30年以上、40年近く敬語使ってますけども。

高橋:僕、高校の頃から印刷会社でバイトしてて、そのままタウン誌とか映画雑誌の編集部とか、映画宣伝部とか出入りしてたんで、18〜20歳とかけっこうもう、大卒で新人編集者が色んな映画宣伝部を周るぐらいの感じで、FOXに行けば『スター・ウォーズ』の試写の案内を貰いの、そんなことがあったんで、業界ずれしてただけなんで。

岡田:もうね、あの頃、僕この人怒らせたら最後だと思って(笑)。

(中略)

高橋:じつは、これイアン・フレミングさんというのが亡くなられて、『007』の小説というのはすべて今パブリックドメインなんですね。

岡田:そうなんですか?

高橋:はい。亡くなられたの1965年。

岡田:はいはい、じゃあもう死後50年経ってるので『007』の原作者のイアン・フレミングという元MI6に務めていた小説家が、死後50年経ってるので、著作権フリーになっちゃったと。小説、原作のほうが。

高橋:あの小説と原作に出てくるものをどうアレンジしてもよいと。映画に出てきたものはダメなんですね。たとえば、『サンダーボール』の中で出てきた水中戦車だとか、それは全部映画の権利。

岡田:そういうのはダメなんですね。たとえば『ユア・アイズ・オンリー』のっていうタイトルであるとか。

高橋:中身であるとか、自由に使えるんです。じつは僕はこういうものはどんどん使えばいいんじゃないかな、と思っていて。いわゆるスピンオフの小説をみんなが考えたりとか。あるいは『007』が日本に来る話を作っても誰も叱らないんだよと。いうことを。

岡田:あ、そうか。そういうことまでOKになる。

高橋:はい。翻案権も。

岡田:じゃあもう、たぶん、去年切れたから、今年オンエアの『名探偵コナン』あたりに出てきても、全然不思議じゃないですね。

高橋:全然問題ない。叱られないです。

岡田:『ルパン三世』出したら怒られるけど、『007』出しても怒られないっていう、なぜか不思議なことが起きてしまうわけですね。

高橋:やればいいじゃないと。

岡田:やればいいですよね。

高橋:だってあの『チキ・チキ・バン・バン』もじつはイアン・フレミングなので、『チキ・チキ・バン・バン』も好きに作れるんです。

岡田:ディズニーのあの自動車のデザインとかそういうのはダメだけども。『チキ・チキ・バン・バン』という名前だとかも大丈夫。

高橋:新しいマシンを作ってもいいと。みんなでやればいいじゃんと。

岡田:『チキ・チキ・バン・バン』猛レースもできる。

高橋:そうそう。そういうことやればいいじゃないと思っていて。

岡田:本当ですね。

高橋:そういうことを教えなきゃいけないのに、さっきのそのライツっていうのがみんなの誰か偉い人が管理してて、みんなそれ握られてると思ってるけど、ディズニーも勝手にやったら怖いんじゃないかとか。そういうことないよと。みんな使えるものはあるんだよと。法的には使えるものあるんだよっていうことで、ひとつの話をするために、ボンド・ガールという商標をハイエナのように取りまして。

岡田:結局ハイエナのように(笑)。

高橋:これからジャパニーズ・メーカーに売り込みをするんです。ボンド・ガール・オーディションとかもやろうと思って。

岡田:いい、それは。

高橋:アパレルのモデルを、東京ガールズコレクションとかそういうことで、やろうと思って

岡田:面白いなあ。なんでそういうこと思いつくんですか?

高橋:なんだろうなあ。商標とか、好きなんですね。見ていくのがね。けっこうゲームメーカーが、自分のところが出そうと思っているゲームのタイトルを事前に商標出しとくんですね。ずーっと見ていくと、けっこう、こんなのやる気あるのかなぁみたいな、そういうのもあったりとか。あとまぁ、僕以上にハイエナの会社があって。

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