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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「人気マンガ家は終活、連載引き継ぎの準備を始めた方がいいんじゃない?」

2017/10/10 07:00 投稿

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岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/10/10

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2016/06/12配信「『アドベンチャー・タイム』が日本のアニメを超えた日と、連載作家は終活を怠るな!」の内容をご紹介します。
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2016/06/12の内容一覧

質疑応答「連載マンガの寿命について」

「若かりし頃の私に「この作品が完成するまでは死ねない」と思わせた『ベルセルク』ですが、今となっては雑誌に掲載されていることすら稀なので、ついに見限りました。原作者に完結させる力がないなら、プロットだけ伝えて別の作者に引き継いでほしいと切に思います。3年間も更新がなければ読者層も変わり、連載マンガの寿命も尽きると思うんですが」

 というような投稿を頂きました。
 これねえ、僕、この質問、ブロマガの会員の方から頂いたんですけども。
 本当にマジでその通りだよなと思います。
 いくつもありますよね。
 『ONE PIECE』も同じだし、『ベルセルク』もそうなんですけども、なんで終われないのか、なんで話が進まないのかっていうと、『ONE PIECE』なんて毎週ほとんど休みなく載ってるじゃないですか。
 で、『ベルセルク』は休み休みなんですけども、どっちも終わりが見えないということでは変わりがないと。
 なんだろうなあ。
 終わりが見えないということもないんですね。
 たぶんねえ、クライマックス前なんですよ、両方のマンガとも。
 『ベルセルク』と『ONE PIECE』と、ひとまとめにして悪いんですけども。

 描かなきゃいけないことが多すぎるんですね。
 もうねえ、終わり方は両方とも作者の中では決まってるはずです。
 『ONE PIECE』にしても『ベルセルク』にしても、『HUNTER×HUNTER』ですらそうでしょ。どうやって終わって最後のところにもっていくのかっていうのは、ほぼ作者の中ではもう頭の中にできてるはずなんですよ。
 ただ、頭の中にそれができてしまってるからこそ、描かなきゃいけないことが山のように、もうわかってきちゃうわけですね。
 連載開始の頃は、これ描いて、これ描いて、これ描いて、まあ終わったらいいか、ぐらいに考えてたのが、もう「ああ、あれも描かなきゃ、なんとか編も描かなきゃ、なんとか編も描かなきゃ、なんとか編も描いて、そして最後、僕が思ってるクライマックス、このクライマックスはまあ20話ぐらいで終わる」って言って、その20話のところに行くまでに200話ぐらい必要な状態になってんじゃないかな。

 で、こっから先ね、僕の勝手な、まあ今のも勝手な予想なんですけども。
 こっから先、さらに勝手な予想なんですけども。
 これからねえ、10年で、未完のまま作者が死ぬっていう作品が次々に現れると思います。
 っていうのは、マンガ界ってこれまで、有名な作家で現役でマンガ描いてて死んだ人っていうのは、手塚治虫にしても、石ノ森章太郎にしても、まあいちおう描いてるマンガほとんど終わらせた人ばっかりなんですよね。
 で、こっから先、マンガ家さんっていうのはそんなに平均寿命が長い人種だと、僕は思ってないです。
 相撲取りの平均寿命が六十何歳だそうです。
 70歳を超えて生きている相撲取りっていうのは14%以下だというふうに何回か前の『マツコ&有吉の怒り新党』で言ってましたけどもですね。
 マンガ家はおそらく相撲取りより寿命が短くて、もう60歳を過ぎて生きてられる人間のほうが稀なんじゃないかというぐらい過酷な職業ですね。
 で、そうなると、おそらくこの10年以内に作者のほうが先に死んじゃう、もうみんな、もうあとは安心でクライマックス待ってりゃいいよって思ってるんだけども、あんな厳しい仕事したらみんな40代、50代でころころ死ぬっていう人がある程度出てくるに決まってるんだから。
 もう『3月のライオン』大丈夫かよ、とか(笑)。
 『ONE PIECE』大丈夫かよとか(笑)。
 本当にマジで思いますよね。
 よく『ハガレン(鋼の錬金術師)』は作者が生きてるうちに終わってくれたとかですね(笑)。
 それぐらいの時代に入ってきてるんじゃないかなというふうに思うんですよ。

 で、もちろん、じゃあそういう時代を迎えると、そういうことが、たぶん僕、頻発してくると思うんですけども。
 まあそうですねえ、ちょっと今コメント欄にあったんですけども。
 『ジョジョ』はねえ、どこで終わっても諦めるしかないですね。
 あの作者は1000年生きるって言ってるんですけども。そういう夢物語は、作品の中でですね(笑)。
 でも案外、健康に気を使ってそうですからね。

「3月のライオン危ないのか」(コメント)

 いや、危ないって言っても、そんな噂があるわけでもなんでもないですよ。
 ただ、あんなに働いたらそりゃあ、あぶねえよって僕が思ってるだけなんですけどもですね(笑)。
 本当言えば、作者自体が、『こち亀』のようにですね。
 『こち亀』、最終回は既に描いてるっていう噂ですよね(笑)。
 描いて、もう本当に、どこで出しても大丈夫な最終回って、ユニバーサル最終回を描いてるそうなんですけども。
 なので、そういうふうに最終回描いてくれることがありがたいことですけど、次善の策としては、終わり方こういうふうになりますっていうメモぐらい残して、作者がもう逝っちゃったら、編集部はどっかのタイミングで、まあ単行本のおまけでもなんでもいいから、作者が考えた最終回近辺のメモっていうのを発表してくれるというぐらいが、まあ望みうる、まあまあ、そこらへんが納得するしかないかという形なんでしょうね。
 あとは託すというか、『東京喰種 トーキョーグール』の作者に『HUNTER×HUNTER』の作者が、あとは頼むぞみたいな感じでですね(笑)。

(続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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